★阿修羅♪ > 日本の事件19 > 361.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□騒音おばさん懲役1年の実刑…8月にも“出所”|夕刊フジ
http://news.www.infoseek.co.jp/fuji/story.html?q=21fuji320060421029&cat=7
騒音おばさん懲役1年の実刑…8月にも“出所” (夕刊フジ)
自宅から大音量で音楽を鳴らし、近所の女性(65)を不眠や頭痛にさせたとして傷害罪などに問われ、「騒音おばさん」として話題になった奈良県平(へ)群(ぐり)町の主婦、河原美代子被告(59)の判決公判が21日、奈良地裁で開かれた。奥田哲也裁判長は「陰湿で執拗な犯行。反省の態度はみじんも感じられず、再犯の可能性もある」として懲役1年(求刑同3年)を言い渡した。
裁判長は刑期から未決拘置期間250日を差し引くとしており、実質的な刑期は100日余りとなる。河原被告側がこのまま控訴せず、刑が確定した場合、8月ごろに刑期を終え、刑務所を出所することになる。
午前10時すぎに入廷した河原被告はピンクのトレーナーにグレーのスエット姿で、やややつれた表情だった。
判決主文の言い渡しの際はうつむいたままだったが、裁判長が判決理由で、騒音について「体の生理的機能を害する危険的な行為と認定できる。難病で娘2人を亡くし、同じ病の夫と息子が帰りを待っている事情には同情の余地があるが、厳しい処罰をせざる得ない」と述べると、体を前後に揺するなど落ち着かない様子をみせた。最後に裁判長が「判決の内容はわかりましたね」と尋ねると、上ずった声で「はい」と答えた。
事件では「騒音おばさんの町」として全国的に悪評が広がった平群町は3月、騒音防止条例を制定した。
閉廷後、被害者の女性は「懲役2年ぐらいと思っていたが、1年では軽い」と話した。河原被告が控訴しなければ、最短で8月ごろに刑期を終え、刑務所から出所する可能性については「以前と違い条例もできたので、行政や警察も動きやすいのでは。ただ、仲のよい近所付き合いはできないし、『出て行け』ともいえない」と不安をのぞかせていた。
平群町は「条例に基づく立ち入り調査や警告などで同様の問題が繰り返されないよう努める」と話している。
判決によると、河原被告は平成14年11月から昨年4月までの間、連日連夜、スピーカーを女性宅に向け、自宅でCDラジカセで大音量の音楽を流すなど、女性に1カ月の治療が必要な不眠や頭痛を引き起こさせた。
河原被告は被害者の女性から民事訴訟も起こされており、今年3月、200万円の損害賠償を命じた一審・奈良地裁判決を支持した大阪高裁の判決を不服として、上告している。
[ 2006年4月21日16時27分 ]