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□“キモい”は撲滅すべき凶器的言語である。 [PJニュース]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2529587/detail?rd
“キモい”は撲滅すべき凶器的言語である。
【PJニュース 10月04日】− “キモい”。日本語の言葉は星の数ほど存在するが、これほど無邪気で簡単に相手を深く傷つける事が出来る言葉は見当たらない。それを一言発するだけで、侮辱と軽蔑、人格の否定と不信任の思いを相手にぶつける事が出来るので友人・知人を傷つけ罵るためには、最高に便利な言葉である。その破壊力は、“バカ”や“アホ”とは比較にならない。
子供達と若者を中心に、その言葉は広域に蔓延しており、流行語から常用語に昇格してしまっている。実のところ、この言葉の用法は極めて不明瞭であり、使用者の大多数がよく分からないまま、曖昧に使っているのが現状だ。「うわぁ、キモい。」、「なんかキモい。」などと、自分がある対象に向かって不快感を表す場合に、なんとなく用いる事だけが決まり事で、対象の定義・使用方法など、肝心なところはアイマイモコだ。
いつでも誰でも、無意識・無自覚で使え、抽象的ながらも相手の心を切り裂く事が出来る言葉で、その存在は凶器的である。常々テレビメディアでは、俗に言う放送禁止用語を使わないように、厳重かつ細心の注意を払っているが、由々しき事にそれに匹敵する侮辱表現である“キモい”は、バラエティ番組を中心に乱用されている。
放送する言葉や表現に異常と言えるまでに気を配りながらも、片方でその言葉を無造作に垂れ流しているのだから辻褄が合わない。無論、子供達と若者が触れる他のメディアでも、“キモい”という言語が溢れかえっているのだが。悪しき言葉の宣伝工作は慎んでいただきたいと切望する。
時として、我々の言葉は銃刀を越える凶器に変貌する。“キモい”は子供達の国語力・社会の健全性・平穏なコミュニティを保つためにも、この世から撲滅すべき言葉だ。少なくとも表現の自由によって保護するに値しない愚劣な言語であり、健全平穏な日本社会には不必要な代物と言える。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJニュースはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 藤原 和也【大阪府】
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2006年10月04日15時42分