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□村上春樹氏34倍「穴」18番人気…ノーベル文学賞予想オッズ [スポーツ報知]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2502230/detail?rd
村上春樹氏34倍「穴」18番人気…ノーベル文学賞予想オッズ
世界最大規模のブックメーカー(賭け屋)、英ラドブロークスが26日、10月発表のノーベル文学賞受賞者の予想オッズを公表。作家・村上春樹氏(57)を34倍とし、18番目に名前を挙げた。村上氏は今年3月、2004、05年と2年連続で受賞者がその年のノーベル賞に輝いている「フランツ・カフカ賞」(チェコ)を受賞したことから、ノーベル賞も有力視されている。過去にノーベル文学賞を受賞した日本人は68年の故・川端康成氏、94年の大江健三郎氏の2人。
ノーベル文学賞への近道とされるカフカ賞を受賞した村上氏だが、英ブックメーカーの予想オッズは、34倍の18番人気と低調。「本命」というにはほど遠い、「穴」扱いだった。
オッズの「1番人気」はトルコの作家オルハン・パムク氏の4倍。レバノン在住のシリア人の詩人アドニス氏、ポーランドのジャーナリスト、リシャルド・カプシチンスキ氏、米女性作家ジョイス・キャロル・オーツ氏が続き、この4人が10倍以下の「本命」候補。ほか、米人気作家フィリップ・ロス氏も11倍と有力な候補に挙がっている。
とはいえ、“プレ・ノーベル賞”ともいえるカフカ賞受賞作家である村上氏には、心強い前例がある。2001年に創設された同賞は、これまで04年に豪女性作家エルフリーデ・イェリネク氏、05年に英劇作家ハロルド・ピンター氏が受賞し、いずれもその年にノーベル賞を受賞した。村上氏のライバルとなるロス氏は、第1回の受賞者でもある。昨年の受賞者ピンター氏も、ブックメーカーのオッズでは21倍と決して本命視されていなかった。
村上氏はさらに今月25日、短編小説「ブラインド・ウィロー・アンド・スリーピング・ウーマン」で第2回フランク・オコナー国際短編小説賞を受賞。日本で02年に刊行された長編小説「海辺のカフカ」は、英紙フィナンシャル・タイムズの「2005年のベスト本」、米紙ニューヨーク・タイムズの「2005年のベストブック10冊」にも選ばれるなど、国際的評価も高い。
ノーベル文学賞の候補は、スウェーデン学士院や各国のペンクラブ会長らの推薦で決まる。
文学賞は、ほかのノーベル賞と違い「地域持ち回り」が慣例となっている。過去5年の受賞者が、欧米、アフリカから出ており、今年はアジアか南米から選出されるとの見通しも出ている。アジアの有力候補は村上氏のほかに、昨年も候補として名前が挙がった韓国の詩人、高銀氏がいる。
2006年09月28日08時15分