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http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200609150031.html
伊ジャーナリストのオリアーナ・ファラーチ氏が死去
2006.09.15
Web posted at: 22:00 JST
- CNN/REUTERS/AP
ローマ──挑発的なインタビューやイスラム批判で知られる、イタリアの女性ジャーナリストで作家のオリアーナ・ファラーチ氏が15日、イタリア・フィレンツェの病院で亡くなった。77歳。病院関係者によると、ファラーチ氏は数年前から、がんで闘病生活を続けていた。
ファラーチ氏の著作を出版していたRCSによると、ファラーチ氏はニューヨーク在住だったが、体調が悪化したため、数日前に出身地のフィレンツェに戻ったという。
ファラーチ氏は、米フォード政権下で国務長官を務めたキッシンジャー氏や、パレスチナ解放機構(PLO)のアラファト議長、イラン指導者のホメイニ師など、20世紀を代表する各地の指導者に、挑発的なインタビューを行ったことで知られる。
2001年9月11日に起こった米同時多発テロ以後に発表した著作「The Rage and The Pride」では、イスラムを痛烈に批判。イタリア国内では100万部以上のベストセラーとなったが、イスラムの人々を「ネズミのように増殖し、アラーの子どもらは1日に5回の祈りを空に捧げて、時間を浪費する」などと表現し、人種差別とイスラムへの嫌悪感を示しているとして、議論を呼んだ。
また、2004年のエッセイ「The Force of Reason」では、イスラムを批判すると同時に、欧州も「イスラムの侵略に屈して魂を売り渡した」と非難。欧州は「心と体を売春婦のように敵に売り渡し、(ヨーロッパとアラブを合わせた)Eurabiaに成り下がった」「イスラムの1州、植民地になった」「ムスリム世界の前に、カトリック教会は余りに弱い」などと述べていた。
対立的なスタイルを評価する人も多い一方で、過激な表現を嫌悪する人も多かった。イタリアのナポリターノ大統領は、「情熱的に異文化を議論できる、世界的なジャーナリストで偉大な作家を失った」と、その死を悼んだ。