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□奇跡の馬焼死…船橋競馬場で厩舎2棟全焼 [スポーツ報知]
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/sports/horse/story/20060904hochi035/
奇跡の馬焼死…船橋競馬場で厩舎2棟全焼 (スポーツ報知)
千葉県船橋市の船橋競馬場内で3日午前1時ごろ、調教師・及川肇さん(44)管理の厩舎(きゅうしゃ)から出火。隣の同・川村昭男さん(69)の厩舎にも燃え移り、木造2階建て2棟(約600平方メートル)を全焼した。出火原因は不明。けが人はなかったが及川さんの競走馬9頭が焼死。その9頭の中でも「スーパーハリケーン」(牡4歳)は03年の台風10号に遭遇、濁流にのまれながら生還した強運の持ち主だったが、2度目の奇跡は 起こらなかった。
スーパーハリケーンは03年8月、北海道日高地方を中心に壊滅的な被害を与えた台風10号を、生まれ育った田端牧場で経験。25頭のうち6頭の仲間が死ぬ被害の中で、濁流に1キロ流されながら生還した。馬名は、その闘争心と台風に打ち勝ったことに由来している。04年のデビュー以来、47戦で2勝ながらも、休むことなくレースに出走し続けてきた。ちなみに凱旋門賞を狙うディープインパクトとは同期だ。
それから3年。今度は火が襲った。及川厩舎では管理していた13頭のうち9頭が死んだ。4頭は何とか逃げ出したが、スーパーハリケーンは焼死してしまった。馬はパニックになると、自分が一番落ち着く場所に戻る習性があり「誰かが厩舎の戸を開けて逃がしたのだろうが、また燃える厩舎内に戻ってしまった可能性がある」と競馬場関係者は分析している。
また、県競馬組合によると被害総額は推定で数千万円に上る可能性があるという。
この大惨事に及川さんのショックは計り知れないようだ。報道陣の取材にも「そういう気分ではないらしい」(競馬組合関係者)と一切答えず、写真提供にも「死んだ馬の写真は公表したくないらしい」(同)と口を閉ざしている。及川さんは、02年5月にも厩舎が燃える騒動があり、住居部分が焼失。けが人もなく競走馬も無事だったが、当時も出火原因は不明だった。
一方、船橋競馬場も落胆気味。死んだ9頭にあまり実績はなく、まだ出走未経験の馬も含まれていた。「火災を乗り越えた馬としてPRしたいが、あまりに馬自体がマイナーすぎる。せめてスーパーハリケーンには生き残ってほしかった」と漏らしている。
[2006年9月4日8時2分]