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□<岡本壁画>巨大すぎて、受け入れ決まらず 安住の地探しへ [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060819-00000056-mai-soci
<岡本壁画>巨大すぎて、受け入れ決まらず 安住の地探しへ
「芸術は爆発だ!」で知られる故・岡本太郎さんの巨大壁画「明日の神話」が、安住の地を探している。「岡本太郎記念現代芸術振興財団」は、ふさわしい場所に無償提供する意向で、長崎市などが誘致に動いたが、受け入れ先が決まらない。ネックになっているのは、縦5.5メートル、横30メートルというあまりの大きさだ。岡本太郎記念館長の平野暁臣さん(47)は「誰もがいつでも鑑賞できる場所を、生誕100周年の2011年までに探したい」と話している。
壁画は、原爆の悲惨さと、それを乗り越える人間の尊厳を表現した大作だ。メキシコ人実業家の依頼を受け68〜69年に現地で制作されたが、展示予定だったホテルの建設が行き詰まり、壁画は行方不明になった。03年にメキシコ市郊外の資材置き場で発見され、平野さんらを中心に約1年かけて修復。7月から東京・汐留の特設会場で初公開されている。
「『芸術は無償であるべきだ』という太郎の遺志を尊重したい」と話す平野さん。ただ「娘を嫁に出すようなもの。しっかりした相手を」と、公的な施設などを前提に、屋内でゆっくり鑑賞できる環境、壁画が置かれる意義が直感的に理解できる場所、永久に作品を守る情熱――を受け入れ先の条件に挙げる。
被爆地の長崎市が誘致に動いたが「施設が見当たらない。新設する財政的余裕もない」(同市平和推進室)と断念。広島市も東京の一般公開に職員を派遣するなど関心を示しながらも「クリアすべき課題が多い」(同市文化スポーツ部)と慎重だ。広島県尾道市も施設を確保出来ず見送った。
一般公開は今月末までだが、現時点で正式な申し出はないという。平野さんは「作品を愛してくれる人がたくさんいる場所で生誕100周年を祝うのが夢。焦らずに探したい」と話している。【川辺康広】
(毎日新聞) - 8月19日15時5分更新