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□墓参り代行業、新たなビジネスに 高齢者に人気 [神戸新聞]
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000088672.shtml
墓参り代行業、新たなビジネスに 高齢者に人気
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2006/08/12
盆の墓参りシーズン。神戸市では一風変わった「墓参り代行サービス」が注目を集めている。雑草をひき、墓石をふいて供花を取り換え、最後には「心を込めて」合掌する。利用者は高齢者が中心。寝たきりで何年も墓参りに行けない人や入院中の人たちからは、「ずっと気にかかっていた。きれいになってほっとした」と喜ばれている。進む高齢化が、新たなビジネスを後押ししている。(上田勇紀)
同サービスは兵庫県内ではまだ参入が少ないものの、全国的にみると五年前には既に始まっていたという。石材会社や花屋などが副業として始めるケースが多いが、全国展開する専門業者もある。
同市須磨区の石材会社「四国石材」。価格競争が激しい石材業界にあって、「昔ながらのやり方ではだめ。代行サービスで社名をアピールしたい」と、二〇〇四年夏に参入した。
当初、「墓参りは他人が行くものではない」と冷ややかな目で見られることもあったが、認知度は徐々にアップ。今年は八月一日から七件の申し込みがあった。
価格は墓地の大きさやサービス内容によって六千円から一万三千円。利用者は希望日を指定でき、一-三人のスタッフが墓参りへ向かう。清掃後は墓の写真を届ける。線香や花を供えるサービスもある。
家の中を歩くのが精いっぱいで何年も墓参りに行くことができない高齢の女性は、きれいになった墓の写真を目にして「心のつっかえがとれた」と笑顔を見せたという。
一方、同市中央区の設計会社「工研設計」は、今年一月に参入。墓とは関係のない業種ながら、「確実に需要はある」とみた。阪神間や播磨地域にも出張し、八月に入ってから八件の申し込みがあったという。
事業責任者の中川友和さん(45)は「墓を残して遠方に引っ越した人たちの利用も見込める」と話している。