★阿修羅♪ > ニュース情報3 > 205.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□フランスのドメネク監督「フランスは真のチームだ」 [スポーツナビ]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060710-00000010-spnavi-spo
フランスのドメネク監督「フランスは真のチームだ」
ワールドカップ(W杯)・ドイツ大会決勝でPK戦の末でイタリアに敗れたフランスのレイモン・ドメネク監督は、落胆というより悔しさが見られた。自身の今後の処遇については明かさず、チームの健闘をたたえた監督は、試合の転機となったMFジダンの退場について語った。同監督はジダンの反則行為自体は見ていないが、イタリアのDFマテラッツィの不当な振る舞いと、主審の前代未聞の決定を非難している。
――決勝戦終了直後のお気持ちは?
「非常に失望している。ほかに言葉が見つからない。もっと強く気持ちを表現する言葉が見つかればいいが」
――ジダンの退場がこの試合を決定付けましたか?
「ビエイラの負傷退場が、最初の分かれ目だった。そしてジネディーヌ(ジダン)の退場で、フランスは試合を支配していたにもかかわらず10人で戦うことになった。残念だ。PK戦より前に起こったこの2つの出来事が、試合を分けたと思う。後半から延長戦終了まで、イタリアはひたすらPK戦に持ち込むことを願っていた」
――ジダンに与えられたレッドカードについてどう思いますか?
「ちょうど主審用のビデオを設置したところだったんだ! 『何かが起こった』と指摘したのは、第4の審判だった。副審は見ていなかった。ビデオ判定万歳だね!」
――ジダンとマテラッツィの間で何があったのですか?
「マテラッツィがジダンに何を言ったのか知らない。私に分かっているのは、マン・オブ・ザ・マッチはピルロではなくマテラッツィだということだ。同点ゴールを決めて、さらにジダンを退場に追い込んだのだから。残念で、悲しいことだ。ジダンは数々の見せ場を作ってきた。彼ほどの男が、あんなことで崩れてしまうとは。暴力行為があったとしたら、それは意味のないことだ。残念に思っているよ」
――ジダンは、ロッカールームでチームメートにわびていましたか?
「私は、選手間やロッカールームで何が起きているか伝えるようなことはしない」
――選手を責めるべき点はありますか?
「何もない。選手は力を尽くした。それでも、イタリアを破るには十分ではなかったということだ。セットプレーから失点したが、そこに危険が潜んでいることは分かっていた。その後、チャンスは多かったが得点に結びつかなかった。優勝に向けて必要な準備はしてきた。W杯決勝の延長に入っても、フランスは優勢を保っていたんだ」
――ロッカールームでは、選手に何と言いましたか?
「失望するのは当然のことだが、『大会中ずっと保ってきた強い気持ちを失わないように』と言った。その気持ちがあったからこそ、どんな大会でも勝ち続けられる真のチームとはどういうものか、選手は理解できた」
――今大会では決勝を除いて敗戦はありませんでした。この結果に満足していますか?
「(決勝トーナメント1回戦でPK戦の末敗退した)スイスも敗れていない。その上彼らは無失点だった。だが私は、決勝まで進みたかった。今は失望の思いしかない。PK戦での負けだろうと、フランスが明らかに優勢であっても、決勝戦で負けてしまっては満足などできない」
――今後も代表チームの監督を務めますか?
「私は休暇を取るつもりだ。フランスサッカー協会の理事会は、7月11日に開かれる。そこで何らかの決定がされるだろう。だが、私個人の将来などさまつなことだ」
――ジダンが現役最後の試合に受けたレッドカードは、生涯消えない汚点となりますか?
「彼ほど偉大な選手が、退場処分で現役生活を終えるのは悲しいことだ。このW杯では、見事な活躍を見せてくれただけにね。ジダンが試合後にスタンドの喝采(かっさい)に応えられるよう、残り5分で交代させればよかったかも知れない。だが、ジダンの退場はマテラッツィが原因だ。ジダンは、疲れからあんな反則を犯したのではない。何かあったことは明らかだよ。私には分からないことだが」
――決勝戦では敗れましたが、今日までフランスを率いてきたことを誇りに思いますか?
「2、3日経てばそう思うかも知れない。今感じている失望を忘れることができればね。失望以外の感情は、時とともに訪れるのだろう。だが今は、ただ大いなる失望に沈むばかりだ」
(C)Athleteline
サッカー
(スポーツナビ) - 7月10日12時45分更新