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(回答先: ジダン「引退試合」で暴力行為退場 [日刊スポーツ] 投稿者 white 日時 2006 年 7 月 10 日 09:48:08)
□ジダン退場で消えた頂点…フランス8年前の再現ならず [サンケイスポーツ]
http://www.sanspo.com/soccer/06worldcup/news/w0709sokuho014.html
ジダン退場で消えた頂点…フランス8年前の再現ならず
相手選手への頭突きによる主将ジダンの衝撃的な退場処分。フランスはエースの退場を機に、2度目の世界一の座が遠くにかすんでいった。ドメネク監督は「彼はこのW杯を通じて偉大なショーを見せていただけに悲しい。彼も後悔しているのではないか」と失望感漂う表情で話した。
延長まで120分を終えて1−1。PK戦で2人目のトレゼゲがペナルティースポットに進み出る。右足でけったボールはクロスバーをたたいて下に落ち、ゴールの外へはじかれた。イタリアは5人全員が確実に決め、歓喜の瞬間を迎えた。
時計の針は8年前に戻らなかった。一度は代表を引退していた1998年フランス大会優勝組のジダン、テュラムと、同世代のマケレレが復帰して、苦境の欧州予選をようやく突破した。今大会も1次リーグはスイス、韓国と引き分け。敗退の瀬戸際に追い込まれたが、ヴィエラを含むベテランの力でここまで勝ち上がった。
この試合限りで現役を引退するジダンの最後を8年前の再現で飾ろうというチームメートの思いは、そのジダンの蛮行で消し飛んだ。歓喜の歌に包まれるイタリア選手の横で、34歳のテュラムは涙を浮かべた。年齢にあらがい、栄冠に挑んだベテランたちには、あまりに酷な幕切れだった。(共同)
★最後の試合で突然切れた−ジダン、涙の退場
寡黙で静けさを愛するジダンに潜んでいたもう一つの気質。34歳で迎えた現役最後を飾るはずのW杯決勝の大舞台で、「突然、切れる」といわれる悪癖が出た。暴力行為による一発退場。主将が延長戦の勝負どころでピッチを去り、フランスは優勝を逃した。
延長後半5分。ジダンはイタリアのDFマテラッツィと二言三言、言葉を交わした。その次の瞬間、相手の胸板にいきなり頭突きを食らわせた。マテラッツイはもんどり打って倒れ、主審は副審に確認の上、ジダンにレッドカードを突きつけた。世界中の誰もが美しい結末を期待したジダン最後の試合で、最悪の幕切れが待っていた。
これがその技巧と優美なプレーにマエストロ(巨匠)の称号を冠せられた芸術家が持つ二面性なのか。初優勝した1998年フランス大会でもジダンは1次リーグのサウジアラビア戦で相手選手を踏み付け2試合の出場停止。ユベントス(イタリア)時代にも欧州チャンピオンズリーグで相手選手に頭突きを見舞い、5試合の出場停止処分を受けている。
延長に入ってフランスは終始攻勢。イタリアは青息吐息だった。騒然としたスタジアム全体からは見たくないものを見せられた不満のブーイングがうずまいた。ジダンが退場になった時点で、フランスから勝機が遠のいた格好となった。
PK戦の末に優勝を逃したフランスのドメネク監督は、フランス人らしい皮肉で退場を悔やんだ。「マテラッツィがジダンに何を言ったのかは知らないけどね。この試合の最優秀選手は、ジダンを退場に追い込んだマテラッツィだよ」
後ろを振り返らずにピッチを後にしたジダンの目には涙がにじんだ。黄金のトロフィーの横を通り過ぎてロッカーに消えた。華やかなサッカー人生の最終章に、取り返しのつかない過ちを犯した。希代の司令塔は何も語らず現役生活の幕を引いた。(共同)
★ジダン2度の決勝で得点
フランスの得点は前半7分、ジダンがPKを決めて奪った。相手GKの意表を突いて右足で軽く浮かせたキックはクロスバーに当たり、ゴールの中に落ちた。
ジダンはブラジルと対戦した98年大会の決勝でも2得点している。2度のW杯決勝で得点したのは過去、ペレ、ババ(ともにブラジル)ブライトナー(西ドイツ)の3人しかおらず、ジダンは4人目に名を連ねた。(共同)
◆フランス・ドメネク監督の話
「今はがっかりした気持ちが強い。大きな失望で悲しい。ジダンが退場となって苦しくなった。何が起きたのか見てないが、悲しくて残念だ。」