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ライブドア臨時株主総会 堀江被告に損賠請求へ 平松社長
金融事業は一括譲渡
ライブドアは14日、証券取引法違反事件後初の臨時株主総会を千葉市の幕張メッセで開き、平松庚三執行役員社長のほか宇野康秀USEN社長ら6人の取締役選任などを提案、承認された。平松社長はインターネットのポータル(玄関口)サイト事業と金融事業を柱に、USENとの業務提携で再建を目指すことを強調した。
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総会冒頭で山崎徳之代表取締役が事件について「多大なご迷惑と損失をかけたことをおわびする」と陳謝。平松社長は堀江貴文被告ら旧経営陣の責任を追及するため弁護士による外部調査委員会を設け、年内にも損害賠償を求める訴訟を起こす考えを明らかにした。
ライブドアは証券取引法違反により金融業を子会社に持てなくなることについては、「金融事業はポータルサイトの顧客獲得の強力なコンテンツ(情報の内容)なので親密な関係を維持したい。理解してくれるスポンサーに事業を一括して譲渡する」とした。
平松社長は、「事件以来、広告収入が半減しており、各方面から経営陣刷新によるみそぎを求められている」と述べるとともに、再建にはUSENとの業務提携が重要だと強調した。
総会では、山崎氏ら現在の取締役3人は全員辞任し、平松社長ら執行役員3人と社外から宇野氏とUSEN常務の佐藤英志氏、ソニー取締役だった真崎晃郎氏の3人の計6人が取締役に選任され、取締役の任期を1年から2年に延長することも承認された。
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≪株主軽視「強行採決」に怒号≫
証券取引法違反事件の説明を行い、今後の事業説明を行うまではライブドアペースで流れていた臨時株主総会だが、議長役の山崎徳之代表が、株主の質問をすべて受けずに途中で打ち切り、採決を取った結果、大荒れとなった。USENの宇野康秀社長ら6人の新任取締役が退場した後、約200人の株主が壇上に詰め寄り、退場した経営陣の再登壇を求めた。すでに会場を後にした株主も少なくなかったが平松庚三社長、清水幸裕取締役、落合紀貴取締役が再度登壇し、質問を受けるという異常な総会となった。
「年寄りからお金を巻き上げて恥ずかしくないのですか」「やめちまえ」「金返せ」「経営者を出せ」などの怒号が飛び交い、ガードマンが壇上に詰め寄ろうとする株主を制止する。臨時株主総会は債権者集会のような様相を呈した。
昨年末のライブドアの株主総会の出席者は同伴者を含めて8000人だったが、今回の臨時株主総会への出席は1800人足らず。しかし、総会における質疑応答では、事件で大きく信用を棄損したライブドアに対するエールも多かった。
質疑応答の中では「配当がない」「これだけの事件を起こした企業の臨時株主総会がなぜ平日なのか」など株主軽視の批判はいくつか出た。平松社長らは、こうした批判を無難にかわしていたが、言葉に詰まったのは複数株主から指摘された定款についての誤字脱字や変換ミスだった。
ライブドアの大量保有報告書、有価証券報告書の訂正の多さは有名だが、「会社の憲法ともいえる定款でこうした間違いを繰り返すのは、株主を軽視しているのではないか」との懸念は、同社の本来の体質に対する抗議のようだった。
総会はUSENのネット動画配信「GyaO」で配信されていたが、総会後の混乱は配信を打ち切った。USENは「総会が終わったため」と説明しているが、株主と経営陣の本音が出たのは総会後の説明会だった。
総会後の役員説明会における質問は、事業の将来性や収益見通しなど真摯(しんし)な質問が多く、質問を打ち切ったのは株主軽視のそしりを受けても仕方がない。
「訴訟も考えたが、私は誠意を受け取りたくて今日の総会に来た。しかし、受け取れなかった」と最後に質問にたった女性は残念そうに語ったが、ライブドアの新経営陣が株主軽視の恐ろしさを理解したかどうかはまだ分からない。
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≪株主総会 質疑応答≫
■「USENと成功、課題」
−−宇野康秀社長らUSEN役員2人を取締役に迎えるのはなぜか。利益相反ではないか
平松氏「再生にはUSENとの業務提携を成功させることが最も大きな課題だ。宇野社長ら2人の取締役就任はこちらからお願いした。USENがらみの決議には2人は参加できない」
−−取締役任期を1年から2年に延長するのはなぜか
山崎氏「成長するには中長期的に腰を据えることが重要だ。株主にもプラスになると判断した」
−−現在の資金状況はどうか。事業売却で得る資金の使い道は
平松氏「現在は特段、資金に困っていない。ただ、金融機関への信用度が落ちており、新たな資金調達は難しい。慎重に使途を決めたい。メディアやコンテンツ強化なども検討したい」
−−無配続きの株主配当を優先すべきでないか
平松氏「配当は選択肢のひとつだが、現在の最優先課題はライブドアの再生と企業価値の向上だ。近い将来は株主にも応えたい」
−−収益見通しは
平松氏「広告収入は証券取引法事件以降に半減した。広告代理店にはみそぎをすませないと難しいといわれている」
−−堀江被告はライブドアに対してどういう立場か
落合氏「新経営陣を全面的に支援するということだった。今回は委任状をもらった」
−−旧経営陣に対する責任追及は
平松氏「堀江被告の行為が有罪か無罪かは当局の判断だが、一連の事件で社会を混乱に陥れた責任は大きく、ライブドアへの復帰はない。旧経営陣に対する損害賠償請求は、外部調査委員会の答申を待って決定する」
http://www.sankei.co.jp/news/morning/15kei001.htm
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