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(回答先: 日銀総裁、村上ファンドに1000万円拠出 日経 投稿者 倉田佳典 日時 2006 年 6 月 13 日 16:29:03)
各界から福井やめろの声続々…倫理観の欠如
村上の“汚染”財界人脈
「辞任すべき」との声が高まる日銀の福井俊彦総裁＝１３日、参院財政金融委員会
希代の錬金術師、「村上ファンド」を率いた村上世彰容疑者（４６）＝写真左＝との親密コネクションが判明した日銀の福井俊彦総裁（７０）。通貨の番人として、日本経済をコントロールする立場の福井氏が総裁就任後も出資を引き揚げない倫理の欠如は、その資質を問われても仕方ない。政財界からは道義的責任を問う声が噴出しており、ここは潔く辞めるべきだ。
【辞任論】
福井氏が１０００万円を村上ファンドに拠出していた問題で、政財界では辞任コールが相次いでいる。民主党は辞任要求を求める方針で、財界や市場関係者からも「法には違反せずとも、為替相場や株式市場にも影響を与える日銀総裁は信用が大事。金融政策が注目を集めるだけに辞めるべき」（金融筋）との厳しい見解が相次ぐ。
「モラルも品格もない。今の世を象徴するような出来事だ」（回転すしのくらコーポレーション社長、田中邦彦氏）
投資ファンドに詳しい関係者も、「中央銀行の総裁としてあまりに軽率だ。１０００万円といっても、村上ファンドは２０−３０％という高い利回りだけに２０％の複利で計算すると、４年で２０００万円は突破する。年収約３６００万円の総裁には、１０００万円の出資は痛くもないのかもしれないが」と手厳しい。
【接点】
２人の接点はいつごろだったのか。
「福井氏は日銀副総裁時代の９８年３月、接待不祥事の責任で辞任し、（同年１１月）富士通総研の理事長に就任した。村上容疑者は旧通産官僚時代、富士通総研の設立に関係していたようで、１０年前には知った顔だったはず」（先の関係者）
９９年１２月に村上ファンドが設立すると、福井氏は、村上ファンドのアドバイザリー・ボードのメンバーとなる。
「“接着剤”の役目を果たしたのは、オリックス会長の宮内義彦氏です。宮内氏は昭和１０年生まれの『初亥会』の世話人を務め、その会に福井氏も入っている。お互い経済同友会の幹部も務めた。宮内氏は村上容疑者を日本版の『モノ言う株主』として育てようとしていたときで、その流れのなかで親交を深めたのでしょう」（同）
【財界人脈】
村上容疑者の華麗な財界人脈。宮内、福井の両氏以外に、日本振興銀行の木村剛会長（４４）＝同右＝との関係も囁かれる。
「日銀時代、福井氏の部下が木村氏だった関係からつながっていったのでしょう。福井氏を日銀総裁にかつぎ出す際、木村氏が金融ＮＰＯをつくってバックアップしたようだが、そこに村上容疑者も顔を出していたとの話を聞いた」（ファンド関係者）
木村氏と村上容疑者の親密度は深く、同容疑者が振興銀に７．５１％を出資し、振興銀から村上ファンドが融資を受ける仲。同容疑者が紹介役となり、同ファンドが出資するＧＭＯインターネットが、振興銀に１０．０％、代表者の熊谷正寿社長（４２）も９．９８％を振興銀に出資している。
その木村氏と竹中平蔵総務・郵政民営化担当相（５５）が昵懇で、竹中氏の関係者が村上容疑者と「ツーカーの仲」（関係者）とされることから、最近は、竹中氏と親密な日本郵政の西川善文社長（６７）も人脈の一角として取りざたされる。
【絶賛】
村上容疑者は今月５日の逮捕当日会見で、「自民党と民主党の方に（ニッポン放送の）取締役をお願いしていた」と明かしたように、身を守る“保険”を政界にかけようとしていた。財界でも後ろ盾を強化するため、人脈拡大を図ったのは明白だろう。
結果的に村上容疑者に信用を与え、間接的に犯罪に加担したととられても仕方のない福井氏。
１３日の参院財政金融委で、福井氏は村上容疑者のことを「だれもが新しいことに尻込みしていた時代に、役人の職をなげうって先頭を切り開く仕事をすることを評価していた」と振り返った。
同ファンド設立後にも、「彼のやろうとしていることは正しい。全面的に応援している」（日経ビジネス０２年２月１８日号）と絶賛していた。
その道義的責任は、あまりに重い。
ZAKZAK 2006/06/14
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_06/t2006061428.html
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