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(回答先: 首相:日銀総裁は交代させず、任期まっとう−村上F拠出「問題なし」 (ブルームバーグ) 投稿者 愚民党 日時 2006 年 6 月 13 日 21:28:02)
村上ファンドに1000万円拠出 日銀総裁、揺らぐ信頼 疑念を招く投資非公開
日銀の福井俊彦総裁は13日の参院財政金融委員会に出席し、証券取引法違反(インサイダー取引)容疑で逮捕された村上世彰容疑者が前代表として率いた「村上ファンド」に対し、平成11年に個人として1000万円を拠出していたことを明らかにした。数カ月前に解約を申し出て受理され、6月末に精算される予定だが、収支については「分からない」と述べるにとどまった。
民間シンクタンクの富士通総研理事長をしていた11年、同容疑者がファンドを立ち上げたさいに「志を激励する意味で」(福井総裁)総研有志数人と1000万円ずつを拠出。「帳簿上の利益は納税している。巨額にもうかっている感じではない」とした。
村上ファンドとの関係について福井総裁は「ガバナンス(企業統治)に関し、大所高所からアドバイスしていたが、投資活動のアドバイスはしていない。(役員としての)契約、報酬は存在しない」としたうえで、15年の総裁就任にあたってアドバイザーもやめたことを明らかにした。村上容疑者の投資行動には、「基本的な考え方は承知している。出発点と到着地点との大きな落差は大変遺憾」と述べた。
これに関連し、民主党の小沢一郎代表が「(国会などで)取り上げることもあり得る」と徹底追及の構えを見せた一方、小泉純一郎首相が「問題のある行為じゃない」としたほか、安倍晋三官房長官も「(日銀総裁の交代は)考えていない」との認識を示した。
福井総裁は同日の月例経済報告閣僚会議で、「ご迷惑をおかけしている」と陳謝した。
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日銀の福井俊彦総裁が村上世彰容疑者の率いる「村上ファンド」に1000万円を拠出していた問題について、市場関係者から「不用意」と驚きの声が出ている。同じ中央銀行でも米連邦準備制度理事会(FRB)の場合、理事の個人資産を公開しているだけに、誤解を招きかねない投資行為は就任時に公開すべきだったというわけだ。
「信頼される中央銀行総裁」。海外で評判のよい福井総裁は、熱狂的な阪神タイガースファンでもある。昨年10月の記者会見で村上ファンドが阪神球団の上場を提案したことを聞かれ、慎重に言葉を選ぶ場面があった。
「ファンとしての発言はできない。村上氏の率いるファンドの投資行動は、ひとつの投資主体の投資行動。私からコメントすべきではないのでお許しいただきたい」
その村上容疑者と福井総裁が知りあい、ファンドに投資したのは“浪人中”。部下の接待汚職の責任をとって平成10年3月に副総裁を辞任し、富士通総研の理事長に就任してからだ。
13日の参院財政金融委員会での説明によると、15年3月末に日銀総裁に就任したとき、解約を考えなかったわけではないという。ただ、総研時代の有志と一緒に出資した経緯や運用がファンド側に完全に任される「一任勘定」だったことを考慮して出資継続を決めたとしている。日銀側も「拠出行為は内部ルールに違反しておらず、所得もルールに沿って適切に処理されている」と防戦に躍起だ。
しかし、日銀のホームページにも掲載されている「日本銀行員の心得」は、現職と個人の利殖行為に直接関係がなくとも「世間から疑念を持たれることが予想される場合には慎まねばならない」と定めている。まして、総裁は「究極のインサイダー情報」とも呼べる金融政策を預かる立場。無用な疑いを持たれかねないファンドとの関係は、「就任時に断っておくべきである」(安達誠司ドイツ証券シニアエコノミスト)のは間違いない。
理事が自らの金融資産を毎年公開するFRBの場合、預金、債券、投資信託、年金など運用対象を具体名まで明かす必要がある。
グリーンスパン前議長の場合、誤解を与えないよう「短期国債中心の資産構成をしていた」(加藤出・東短リサーチチーフエコノミスト)。資産の中身を市場にさらけ出しても、「信用」を重んじるという姿勢がうかがえる。
ゼロ金利解除の時期をめぐって、株安の続く市場では神経質な動きが続く。村上容疑者との関係を発覚まで伏せていたことが本当に適切だったのか。「通貨の番人」の脇の甘さが露呈した格好だけに十分な説明責任が求められる。(渡辺浩生)
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≪運用益1500万円?≫
福井総裁は村上ファンドによる運用で得た利益額を明らかにしていないが、同ファンドの運用利回りなどから推計すると、平成11年に1000万円を拠出した場合、昨年までに約1500万円の運用益を得たことになる。
村上ファンドの実態は不明な点が多いが、複数の関係者によると、運用利回りは平成11年の設立当初は年10%程度で、ニッポン放送株の売買などで利益を伸ばした17年ごろ、50%以上に急伸したという。
また、年ごとの利益を翌年の投資額に組み入れる仕組みをとっているといわれる。このため、1000万円の元金は昨年時点で2・5倍ほどに膨らんだと推測できる。
福井総裁は13日夜、記者団に対し、毎年の確定申告での村上ファンドの運用利得分の納税額は「年数十万円」と明かした。解約手続きは今年2月に行ったと説明。自らの進退については「何も申し上げることはない」と語った。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/14iti001.htm
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