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楽天・TBS 出口見えぬ提携協議 村上氏逮捕 株下落で売却できず
楽天による株式大量取得をきっかけに、1月から業務提携協議に入った楽天とTBSの協議期限があと約半月後に迫った。関係者によれば、すでに提携案件の洗い出しは終わっているが、「楽天がTBS株を売却しない限り提携の実現はない」(TBS幹部)として膠着(こうちゃく)状態が続いている。しかし、村上世彰氏の逮捕で“村上ファンド銘柄”の1つであるTBS株は値下がりが続いており、楽天も売るに売れない状況で、出口が見えない。
「いくつかのインターネット関連企業に声をかけたのは事実だ。彼らに、買収するくらいの気持ちでやれと説いて回った」(村上容疑者)
ニッポン放送に続いて村上ファンドがおぜん立てした楽天のTBS買収劇。昨年8月にTBS株式の大量取得を始めた楽天は、発行済み株式の19%超まで買い進めた。取得価格の平均は1株3060円で約1110億円を投じた。
「友好的に経営統合をしたい」という楽天の三木谷浩史会長兼社長の申し入れに対し、TBSはかたくなに拒否の姿勢で対峙(たいじ)した。楽天はさらに株買い増しで包囲網を狭めようとしたが、TBS株は2カ月で2倍の高騰となり、楽天の買い増しは困難となった。結局、みずほコーポレート銀行の仲介で、業務提携の道を探ることで昨年11月30日にいったん停戦した。
その後、5月までの協議で約30項目の提携案件が出たが、ゴールデンウイークを境に協議はぴたりと止まった。保有株式の売却を求めるTBSの要請に、楽天が意思表示を行わないためだ。
「三木谷さんが株を手放す決断をすれば事態は動く。それがなければ、もう1センチも進まない状態」とTBS幹部は現状を説明する。
実は5月に入り、楽天内部で、1000億円を超える資金を有効に生かすべきだとの意見が強まり、TBS幹部も「売りたいという意向はあるようだ」との感触を得ていると語るなど糸口が見えかけたが、予想しなかった「村上逮捕」という事件で再び膠着化した。
村上ファンドが7・45%保有していたTBS株の株価が急落。楽天の取得価格を割り込み、9日の終値は2625円まで下落した。含み損は150億円を超え、動きが取れない状況に陥った。
TBSは今月29日の株主総会前に一定のめどをつけたい考えだったが、世界的な株価低迷も手伝って急速な株価回復は望み薄。楽天幹部は「まだ3週間近くある」とギリギリまで状況を見極める姿勢を示すが、楽天の最終利益に匹敵する150億円超の損失に見合う提携内容は提示できていないもようだ。
このため、「再延長はない」としていた協議期間の見直しの可能性も再び浮上するなど、村上ファンドの思わぬ置きみやげに、両社は時間と金の浪費を強いられている。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/12kei001.htm
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