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(回答先: 4000億運用資金メス 違反…出資企業困惑 【産経新聞】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 6 月 06 日 19:12:05)
内偵1年、外堀埋め 突如帰国 早期強制捜査へ動く
「村上さんに、ライブドア(LD)がニッポン放送株を大量に買うという話をしました」−。「村上ファンド」を率いる村上世彰容疑者(46)の逮捕は、証券取引法違反罪で公判中のLD元幹部らの供述がきっかけだった。LDのニッポン放送株大量取得をめぐる時間外取引を機に村上ファンドのグレーな取引を疑問視しながら、本格捜査に踏み切れずにいた東京地検特捜部と証券取引等監視委員会。1年以上にわたった地道な内偵捜査は、これらの供述で一気に結実した。
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「ライブドアの時間外取引? あれは犯罪にならない。金融庁も『違法ではない』と言っているんだから」
昨年3月。普段は冷静を装っている証券監視委の幹部に、時間外取引の違法性を問うと、珍しく言葉を荒らげた。悔しさがにじんでいた。
LDが昨年2月8日、公開買い付け(TOB)を行わず、ニッポン放送株を大量取得した時間外取引。当初、LDの購入先の1社は村上ファンドで売買の事前合意ができており、証取法(TOB規制)違反だ−との見方が出ていた。ところが、金融庁は早々に「違法とはいえない」との見解を示した。続いて裁判所も、ニッポン放送によるフジテレビへの新株予約権発行に対する差し止め命令の中で同様の判断を示した。
こうした流れのなかで、証券監視委と検察当局は、時間外取引自体を刑事罰に問うことは断念せざるを得なかった。
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ただ、すべてが終わったわけではなかった。
「法律スレスレのことをやる者は、必ずほかにも悪いことをやっているはず。悪事があったら見逃さない。そんな気持ちは持ち続けていた」。ある捜査関係者はそう打ち明ける。
証券監視委はひそかに村上ファンドの株取引の実態について調べを進め、複数のインサイダー取引疑惑をピックアップした。なかでも、ニッポン放送株をめぐるインサイダー取引疑惑については、時間外取引が同株の売り抜けに利用されたとみて、特捜部と情報交換を続けていた。
特捜部側ではLDの内偵捜査を本格化させた昨年10月ごろから、村上ファンドに関する情報収集にも力を入れ始めた。注目したのはやはりニッポン放送株をめぐるインサイダー取引疑惑。犯罪の核とにらんだのは、時間外取引の事前合意だった。
特捜部は今年3月末、証券監視委の告発を受け、LD前社長の堀江貴文被告(33)らを粉飾決算で追起訴した。その後、約360億円の公募増資をめぐる目論見書の虚偽記載などの疑惑で立件も目指したが、LD犯罪の核心である粉飾決算を摘発していたこともあって見送った。そして人員をそのまま「村上捜査」にシフトした。
4月下旬。すでに保釈されていたLD前取締役、宮内亮治被告(38)やLD証券幹部らが特捜部の事情聴取に応じた。
「村上氏にライブドアの大量取得を事前に伝えていた」
この供述を機に、村上ファンド幹部らからも聴取を開始。1年以上も前の不透明な株取引をめぐる捜査は大きく動き出した。
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5月中旬、突然の出来事に、捜査当局に動揺が走った。村上容疑者が阪急ホールディングスと阪神電鉄株の売却交渉の真っただ中で、活動の拠点を移すという名目でシンガポールへ出国したのだ。
「勘のいい人だよ。逃げられた」。ある捜査関係者は語った。
ところが、村上容疑者は出国から2週間近くたった5月31日、突如帰国した。これにより、特捜部と証券監視委の判断は、早期の強制捜査着手へと傾く。「シンガポールには帰さないよ」。別の捜査関係者はつぶやいた。
2日間、自宅がある東京都港区の六本木ヒルズにこもり、電話で弁護士らと対応を協議する村上容疑者に対し、特捜部が接触を始めた。
6月2日夜。特捜部が村上容疑者を任意で聴取した際、「ライブドアが事前にニッポン放送株を取得することは聞いていたが、5%以上買うとは知らなかった」と否認。だが、「村上包囲網」はすでに堅固だった。LD関係者の供述のほか、村上ファンド幹部も容疑を認めていた。そのほか、証券会社から任意提出を受けた株取引記録も外形的事実を埋める役割を担った。
すでに外堀を埋められていることを察知した村上容疑者は、4日夜の聴取では一転して容疑を認めた。逮捕当日の5日午前、急遽(きゅうきょ)、記者会見を開き、そこでも自らインサイダー取引を認めた。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/06na1003.htm
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