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ライブドア 株主「許せない」 被害者説明会に５００人
ライブドアの証券取引法違反事件をめぐり、同社や旧経営陣への損害賠償請求訴訟を予定している「ライブドア株主被害弁護団」は五日、株主らに対する初の被害者説明会を開催した。説明会には同社の違法行為で損失を受けたとする約五百人が出席。弁護団は、訴訟では（１）本来あるべき株価がいくらだったのか（２）虚偽事実の公表と株式購入の因果関係の有無−が大きな争点となるとの見方を示した。
ライブドアの株主には個人投資家が多く、昨年九月末で約二十二万人にのぼる。弁護団は、元幹部らの刑事責任が問われている風説流布や粉飾決算により、株主が本来あるべき株価より不当に高くライブドアなどの株式を購入したとし、その差額の被害回復を主張。九月をめどに同社や前社長、堀江貴文容疑者（３３）ら旧経営陣を相手取り、損害賠償請求訴訟を起こす構えで、集団訴訟になるとみられる。
東京都内の説明会場前には開始時刻の一時間近く前から株主ら数百人が行列。弁護団は訴訟を起こすことのできる原告の範囲や被害額のとらえ方、訴訟費用など訴訟の方針について説明した。
九十三歳の叔母と一緒に計五千株を購入したという東京都江東区の主婦（５８）は「堀江容疑者がやったことは、年金暮らしの年寄りをだましたのと同じ。株は会社四季報で確かめて購入したので、ますます許せない」。千葉県松戸市の無職男性（５９）は「何度か買い増して約二百万円投資したが、事件後に約三十万円で全部手放した。優秀な経営者だと信じていたので、まさか粉飾までやっているとは思わなかった。訴訟で少しでも取り戻せれば」と話した。
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【用語解説】ライブドア株
平成１２年に東京証券取引所マザーズ市場に上場。異例の株式分割が繰り返された結果、発行済み株式総数は約１０億５０００万株。１株単位で売買できることもあり、個人投資家を中心に株主は約２２万人（昨年９月末）に上る。強制捜査前に６９６円だった株価は３月３日の終値で８０円まで下落。東証は「上場廃止の恐れがある」として同社株を監理ポストに割り当てている。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/06na1002.htm
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