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□謎多き『堀江メール』 [東京新聞]
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20060222/mng_____kakushin000.shtml
謎多き『堀江メール』
あのメールは本物か、偽物か−。ライブドア前社長の堀江貴文被告が、自民党の武部勤幹事長の二男に3000万円を振り込む指示をしたとされる電子メールについての真贋(しんがん)論争が続いている。自民党は偽物と決めつけ、民主党は「信ぴょう性が高い」と強気を崩さない。が、ここは党派の思惑と離れ、中立の立場から、メールの内容や形式などを検証してみたい。 (政治部・篠ケ瀬祐司、金森篤史)
■多くの疑問
メールの信頼性を落とす要因の一つが、発信元が明かされていないことだ。堀江被告からのメールだとすれば、「From」の後には、堀江被告のメールアドレスが入る。それを公開すれば、メールの信頼性は一気に上がるはずだ。
ところが、民主党は、なぜか公表時に黒塗りにした。
内容についても「不自然」との声が多い。堀江被告からメールを受け取ったことのある人物は「彼の文章にしては、表現が冗長すぎる」と指摘する。堀江被告がメールを送る場合、「末尾に署名しない」という証言もある。
さらに、(1)送信日時は、堀江被告は遊説活動の真っ最中で、本人がメール送信したとは考えにくい(2)冒頭「至急」としておきながら、カネの振り込み期限が五日先の「三十一日」までになっている(3)会社の経費で認められないと思われる「選挙コンサルティング費」が、わざわざ振り込み項目に設定されている−など、不可解な点は次々に浮かぶ。
■説明は可能
疑問を氷解させる一つのカギとなるのが「@」。
二十日に自民党の平沢勝栄衆院議員が公表した民主党と同種のメールコピーの末尾の署名「堀江」の前に、この記号がついていた。
「@〇〇」という表記は、「〇〇」という場所や所属を表すことがある。側近で構成する「堀江チーム」に所属する一人が、メールを代筆したとすれば、「文章表現が違う」ということも説明がつく。
一方、このメールは第三者によって転送された可能性がある。公表されたメールの本文部分を注目すると、行頭がやや右にずれていることが分かる。
これは、メールを転送すると左端に引用符がつくことから「引用符を消したため、ずれが生じた」(専門家)という見方が有力だ。転送メールだとすれば、送信者は第三の人物になるので、情報源を隠すために民主党が発信元を伏せたことも理解できる。
送信日時が不自然だとされる問題も「時間は操作できる」「選挙カーの中からでもメールは送信可能」などの指摘があり、偽物とする決定打にはなりえない。
結局、これまで明らかになった情報では、専門家でも真贋を判定しきれない。この議論は、二十二日に行われる小泉純一郎首相と前原誠司民主党代表の党首討論でも繰り広げられるとみられる。しかし、一枚の紙をめぐって神学論争を繰り広げても、真相が明らかになる可能性は低い。民主党は新たな情報公開に努め、自民党も国政調査権の発動も含めて解明に協力する姿勢を見せることが、問題解決にはよほど早道となる。
■ネットに詳しいジャーナリスト 井上トシユキ氏 コピー容易な電子情報
メールのような電子情報は、コピーが、たやすい。画像ですら改ざんされる世界。いついかなる時も、改ざんの可能性がある。
そう考えると、メールを提示するときは、元のデータも一緒に出すか、あるいは塗りつぶす部分を極力少なくしないと、信用がおけないものになってしまう。例えば、裁判で、このようなメールを書証として出したとしても、裁判所は却下するだろう。
(その意味で、今回の民主党のやり方は)やや無理があると思う。
立法府は、法をつくる人なのだから、緊張感を持ってもらわないと困る。三日も四日も、こんなことで明け暮れているのは、異常なことだ。 (談)
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