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□国会とカープ問題 武部・渡辺対決実現せよ [中国新聞・社説]
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200602170051.html
国会とカープ問題 武部・渡辺対決実現せよ
'06/2/17
この国会で「カープ問題」が急浮上してきた。昨年秋、「ライブドア」による広島東洋カープ球団の買収騒動の裏で、武部勤自民党幹事長らの関与が色濃くなったからだ。ファンや世間の思いを無視して、前社長の堀江貴文被告(証券取引法違反の罪で起訴)に加担し画策したとされる。事実だとすれば政権党幹部としてのモラルが厳しく問われよう。
野党側は「カープ問題」を追及する構えである。武部幹事長らには今度こそフェア精神にのっとって、真相をはっきりさせてもらいたい。
先日の衆院予算委員会でも民主党委員が質問した。堀江被告がカープ買収へ動いたとされるころ、同被告と巨人球団会長の渡辺恒雄氏(読売新聞グループ本社会長)との接触を武部氏が仲介した。それは渡辺氏が拒否し、実現しなかった。武部氏はさらに日本経団連幹部を通じて「広島球団買収に反対しないでほしい」と渡辺氏に求めた―という内容だ。
武部氏はその後の記者会見で、堀江被告と渡辺氏の接触の仲介は認めた。だが、「球団買収にかかわる依頼などは一切しなかった」と否定。また「堀江被告に財界人を紹介した」とされることにも、「全くかかわっていない」と強調した。
しかし、これは不可解だ。昨年十月、渡辺氏は「政界、財界の大物がホリエモン(堀江被告)を後押しして、カープを買わせようとしているから、おれは怒っている。そんなバカなことはない」と発言している。それ以後も、何度か武部氏を名指しして買収話での介在ぶりを明言。財界人から買収の件で堀江被告に会ってほしいとの電話があったことや、その財界人が武部氏に頼まれて電話してきたことなどに言及している。
武部氏と渡辺氏の発言の食い違いを見過ごすわけにはいかない。買収話が出たとき、ファンはカープ球団は大丈夫だろうかと気をもんだ。話が立ち消えになってホッとさせられた。ライブドア事件の捜査が進む今、仮に買収されていたらと思っただけでゾッとする。
プロスポーツと政治は本来、無縁の世界である。昨秋の衆院選で広島6区に立候補、落選した堀江被告に武部氏は「借りがある」との見方もある。買収話に、その6区の後始末が絡んでいたとしたら、政局の具にされたと言ってもいい。
さらにIT(情報技術)長者のカネと大物政治家の力で地方を思い通りにしようとする、そんな姿が透けて見えるからだ。事実ならファンや地元の心情を逆なでする行為である。
堀江被告は逮捕、起訴された。選挙での応援ぶりを自民党内からも批判され、武部氏は「反省する。厳しく戒める」と弁明に終始。その一方で「裁きを受け、十年かかるか二十年かかるか分からないが、反省して出直してほしい」と堀江被告を激励する。「わが息子、わが弟」の発言には、何やら深い「関係」も秘められていそうだ。
事件に発展している耐震強度偽装問題。自民党の伊藤公介元国土庁長官とマンション販売会社ヒューザーの小嶋進社長との「癒着」の構図に酷似する。武部氏は包み隠さず話してほしい。武部氏と渡辺氏の国会「対決」の実現に期待したい
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