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□<ライブドア>“自殺”副社長宅からチャート図押収 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060214-00000043-mai-soci
<ライブドア>“自殺”副社長宅からチャート図押収
1枚のチャート図がひそかに押収されていた。東京地検特捜部がライブドア本社への家宅捜索に踏み切った1月16日。関連会社の元社長でエイチ・エス証券副社長、野口英昭さん(38)の自宅から見つけ出した。
そこには、六つの投資事業組合にライブドアグループが出資し支配していた実態や、企業買収などを通じた自社株売却益の還流システムが記され、事件の構図が読み取れる。解明された事実ともほぼ合致している。
翌日、野口さんは那覇市のカプセルホテルに偽名で宿泊し、ひん死の状態で見つかる。沖縄県警は部屋の鍵が内側からかかっていたことなどを理由に、包丁で手首や首を切った自殺と断定した。
関係者は「野口さんを含め、投資組合や株式分割に詳しい複数のプロがチャート作りにかかわった」と明かす。チャートの隅には「mtg.2004.4.09」とある。04年4月9日、前社長、堀江貴文被告(33)や前取締役、宮内亮治被告(38)らとの間で、この枠組みの「ミーティング」が持たれたとみられる。
野口さんはなぜ死んだのか……。憶測を呼ぶ中で確かなことは、錬金術のほぼ全体像を知っていたということだけだ。
証券マンだった野口さんは00年、ライブドアに引き抜かれる。宮内前取締役の右腕になったが堀江前社長とそりが合わず、2年で退社した。04年3月、友人の投資会社社長と投資事業組合「VLMA1号」を設立した。投資組合は出資者を募って企業に投資し、成功すれば配当が受けられる。だが、投資することなく解散した。
「もう一度一緒に何かしよう」。間もなく2人は「2号」を作った。社長側が約1割、約9割は野口さん側が出資した。実際は野口さん側の出資は全額ライブドアが負担していたが、投資会社側には伏せられていた。
2号は堀江前社長らが情報誌出版「マネーライフ社」を買収して見せかけの利益を上げる隠れみのになる。野口さんは「堀江さんとは話もしたくない」とライブドアを離れたのに、再びかかわった。周囲には「宮内さんには世話になった」と漏らした。関係者は「頼まれて仕方なく協力していたのではないか」と推測する。
投資組合は日本では82年に登場した。米国でベンチャー企業を育てるために使われた仕組みだ。98年に外為法が改正されたのを皮切りに外資の参入が自由化され、国内外の資金が流入した。98年には国が出資する初の投資組合もできた。
「仮面をかぶってバクチを打つようなもの」。ある投資組合に出資したベンチャー企業の社長は言う。投資組合から別の投資組合に出資されれば、元の出資者はいっそう分からなくなる。この社長は「後になって暴力団のカネが入っていたと知ることもある」と語る。
事件後、金融庁は投資組合の運営者と所在地の届け出制度の導入を検討しているが、出資者までは明らかにさせない見通しだ。幹部が明かす。「表に出したくないカネをつぎ込む外資やオイルマネーが日本から引き揚げてしまったら、日本経済が立ち行かなくなる」
エスカレートする一方のマネーゲーム。野口さんはその犠牲者だったのではないか。(「暴かれる錬金術」毎日新聞で連載中)
(毎日新聞) - 2月14日11時27分更新
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