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□“裏切り”に株主無念 堀江容疑者起訴へ 『飛行機事故に遭ったよう』 [東京新聞]
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060213/eve_____sya_____002.shtml
“裏切り”に株主無念 堀江容疑者起訴へ
『飛行機事故に遭ったよう』
「株の時価総額世界一を目指す」。証券取引法違反容疑で逮捕されたライブドア前社長堀江貴文容疑者(33)が繰り返した言葉だ。昨年末に八千億円を超えていた同社株の時価総額は、十日の終値で九百五十五億円と十分の一近くまで下がった。株主総会で「株主のことを考えてやってきた」と涙まで見せた堀江容疑者。東京地検特捜部は十三日午後、市場や株主に対する“裏切り”ともいえる同法違反(偽計、風説の流布)の罪で堀江容疑者らを起訴する。堀江容疑者を信じた株主らの思いは−。
「信用して乗っていたのに突然落っこちた。まるで飛行機事故に遭ったみたいだ」
横浜市の会社員石井泰寛さん(26)は昨年四月、ライブドア株五百株を約十五万円で購入した。
当時、ライブドアはニッポン放送株争奪戦の影響で株価が下落。上場来安値(当時)の二百九十二円で買った。プロ野球への新規参入問題で注目を浴びたことや、フジテレビと渡り合う革新的なイメージに好感を持ったが、「(二〇〇四年九月期の決算書で)黒字が出ていることも有力な判断材料の一つだった」という。
昨年十二月二十五日、都内のホテルで行われた株主総会。出席した株主は五千人弱。大勢の株主が入りきれず、急きょ廊下にもモニターを設置した。「どうしても生で見たい」と立ち見をする熱心な株主もいた。
「ライブドアは拡大路線ばかり推し進め、配当を出さない」との批判に、堀江容疑者は「株主のことを考えて会社をやってきたんですけど…」と涙を流して反論。石井さんは「会社への思いを感じて、心を動かされた」と振り返る。
弁護士でつくる「東京先物証券被害研究会」(茨木茂会長)が、先月末に実施した金融商品被害の電話相談には、ライブドア関連だけで百十七人から相談が寄せられた。
「昨年の衆院選出馬での自民党の応援ぶりやマスコミへの露出で信用した人もいたが、昨年末に日本経団連に入会したことで買い増しした株主も少なくなかった」と事務局長の宮城朗弁護士。
相談してきた人の株の購入金額は、五百万円未満が六十六人と半数以上だったが、一億円以上も三人いた。年代別では六十代が二十八人で最も多かった。
相談を受けた弁護士の一人は「信用取引で既に三千万円の損が確定している男性は、わらをもすがる感じが目に浮かぶようだった。『まさか書類が偽造されているとは思わなかった』と怒っていた」と話す。
東京地検特捜部の家宅捜索翌日の先月十七日。三週間前の株主総会で堀江容疑者の涙に感動した石井さんは、全株を売りに出した。売れたのは五百株のうち十一株だけ。自戒を込めて、こうつぶやいた。
「自分は被害が大きくないのでまだいい。まんまとだまされたという負い目もあるし、見る目がなかったと言えばそれまで。でも、監査済みの会計情報は信用するしかない。旧体制に立ち向かう姿勢への応援の意味もあったんですよ」
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