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ライブドア(LD)前社長の堀江貴文容疑者(33)らによる証券取引法違反事件で、スイスに本拠を置く国際金融機関の関連法人がLDのダミーとして投資事業組合に出資したり、LDの関連会社株を秘密裏に売買したりして粉飾決算のための資金還流工作に深く関与していたことが分かった。東京地検特捜部は、LD本体の粉飾決算の疑いが強まったとして堀江前社長らを証取法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で来週前半にも再逮捕する方針を固め、海外資金の流れの解明を進めている。
堀江前社長らは証取法違反(偽計取引、風説の流布)容疑で逮捕され、13日に起訴される見通し。
関係者によると、この金融機関は自らのスイスのプライベートバンクにLD幹部らの仮名口座も開設し、LD関連会社株の売却益約2億円を入金させていた。
LD前取締役の宮内亮治容疑者(38)は04年、金融機関の銀行部門の日本法人関係者らに接触。「キューズ・ネット」と「ロイヤル信販」の2社を買収する目的で作られた「JMAMサルベージ1号投資事業組合」に対し、LD側の資金と分からないように出資する方法を相談したという。
依頼を受けた金融機関の関連法人で、租税回避地のカリブ海の英領バージン諸島に設立されていた「ドクターハウリ」が04年8月までに、LD側の資金を受けたうえ、LDの代わりにJMAM組合に出資した。組合の出資総額は70億円で、そのうちドクター社は45億円を占めた。また、LDは実質支配する「VLMA2号投資事業組合」からも10億円を出資させた。
LDは同年10月にキューズ社とロイヤル社を株式交換で子会社化。事前に2社の全株を取得していたJMAM組合が、株式交換で得たLD株を高値で売り抜けた結果、出資者のドクター社が約26億円、VLMA2号組合が約6億円の利益を受け取った。この総額32億円がLD側に還流し、粉飾決算に使われたという。
さらに、金融機関の別の関連法人は、堀江前社長らの証取法違反容疑の舞台となった関連会社「ライブドアマーケティング」(LDM)による出版社「マネーライフ」の買収の際に関与した。
LDが実質支配してマネー社の全株を取得していたVLMA2号組合は04年12月、株式交換によりLDM株を取得。その株は同組合からエイチ・エス証券を通じ、ドクター社の関連法人「エバートンエクイティ」に市場を通さずに売却された。エバートン社もバージン諸島に置かれていた。
宮内前取締役は市場外取引で隠蔽(いんぺい)を図ったとされ、還流工作に協力したLD関連会社の野口英昭・元社長=1月18日死亡=はエイチ・エス証券の役員を務めていた。
エバートン社が市場で株を売却後、売却益のうち約7億円はVLMA2号組合を通じてLD側に還流。プライベートバンクの仮名口座に入金された約2億円もLDM株の売却益の一部だった。
LDは、他にも香港の証券会社を取引に利用。この証券会社にLD株を売却させたうえ、03年12月に実質支配する「VLMA1号投資事業組合」から十数億円、04年6月にVLMA2号組合から約30億円の売却収入をそれぞれ還流させ、粉飾決算に使っていた。
還流工作に協力していた金融機関の日本法人広報担当は「コメントできない」としている。
http://www.asahi.com/national/update/0211/TKY200602100438.html
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