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国連に「小惑星衝突」への対策求める 米元飛行士ら
http://cnn.co.jp/science/CNN200702250002.html
2007.02.25
Web posted at: 12:15 JST
- REUTERS
サンフランシスコ(ロイター) わずかな確率ながら、将来小惑星やいん石が地球に衝突する事態が考えられるとして、米国の元宇宙飛行士らが国連に対策指針の策定を求めている。これまでの観測によると、地球の外側を回っている「アポフィス」と呼ばれる小惑星は、4万5000分の1の確率で、2036年4月13日に地球に衝突するという。
1969年のアポロ9号に搭乗した元飛行士、ラスティ・シュワイカート氏はこのほど、サンフランシスコで開催された米科学振興協会(AAAS)の会合で、「警戒すべきなのはアポフィスだけではない。衝突の可能性がある小惑星やいん石は数百個に上るとみられ、世界のどの国にも危険性はある。この問題に対処するための包括的な指針が必要だ」と訴えた。
シュワイカート氏は近く、国連の宇宙空間平和利用委員会(COPUOS)に、指針作成に向けた計画案を提示する構え。衝突の恐れがある場合は国連が主体となって回避措置の必要性や時期を決断し、実行すべきだと、同氏らは主張する。各国の宇宙飛行士で組織する宇宙探険家協会(ASE)は今年、計画実現を目指す一連のワークショップを開き、09年には国連に正式な提言を出す予定だという。
アポフィスは直径数百メートル。衝突した場合の被害は構成成分や衝突の角度などによるが、ひとつの街や地域が丸ごと破壊される規模になるとも言われている。国際宇宙ステーションでの滞在経験を持つエド・ルー氏によると、衝突を回避するための作戦として有望なのは、小惑星の近くに宇宙船を飛行させ、引力によって進路を変えさせる方法。アポフィス程度の大きさの小惑星に対しては、約12日間の飛行が必要になり、費用は3億ドル前後に上ると推定される。シュワイカート氏は「早い時期に宇宙船を打ち上げれば、進路変更に必要なエネルギーが小さくて済み、作戦の成功率も高くなる」と話している。