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地震発生の原理に対しても、現在の地球物理学は明快な解答を提起していないように思われる。現在の定説は、プレートテクトニクス理論により、地球上を被っている数枚の巨大プレートが存在し、それらの各プレート同士の境界での沈降と浮上に伴う相互移動による摩擦熱によって、歪みエネルギーが溜まってきてある瞬間に至ると、地震が発生するというものである。しかしながら、年間で数センチしか移動しないところで生じる単なる摩擦熱ぐらいで、歪みエネルギーが蓄積されて、それが地震発生とかの莫大なエネルギーを生じること自体が余りにも不自然であろう。
地震の発生も火山の爆発も、同様に、聖心先生がご指摘されたように、共に地殻内部からの巨大エネルギーによるものであり、同じ原理に基づく現象であろうと推察できる。即ち、火山噴火も地震の発生も共に、地殻内部のマグマ溜まりにおけるウラン等の放射性物質による原子核分裂反応という同じ原理によるものであろうと思われる。地震が、火山爆発に比べて、地下深部で発生していることから考えても、単なる地殻内部の発生場所の深さの相違により、火山の爆発になったり、地震になったりするものと思われる。即ち、原子核分裂反応が浅いところで発生すれば火山の噴火となり、深いところで発生すれば地震となるものであろう。ただ、地震の場合には、火山の場合に比べて、余りにも地殻の深いところで発生する故に、火山との共通性に容易に思考が及ばないのではないかと懸念するものだ。
ところで、火山地帯が環太平洋地域に弧状に集結していたりして、何となく、現在の通説として主流を示すプレートテクトニクス説により、プレートの境界で発生しているような説明もある程度、図式的説得力を有しているものだ。しかし、地震は、火山地帯とは全く無縁の大陸内部でも起きており、それはプレートの境界説では説明できないものだ。
火山爆発は比較的浅い地殻内部によるもの故に、プレートの境界と何となく合致するものであろうが、地震の場合には、比較的深いところで発生するものだから、必ずしもプレートの境界と適合しないものであろう。そこからしても、プレートテクトニクス説の限界を感じ取ってもいいものだ。
先の排水殻理論を援用すれば、火山爆発も地震発生も、共に、排水殻から運搬され凝縮された高濃度の放射性物質によるものであろうと推察できる。それ故に、偶々、排水殻から地下数キロほどのマグマ溜まりを上昇してくる放射性物質の場合は、地表に噴出する火山の爆発に至り、それより深い場合は、地下内部での核分裂反応で終わって地震の発生となるものと思われる。実に、火山深部のマグマ溜まりのような天然の原子炉は、地殻内部の至る所に存在しており、原子核分裂反応による爆発が、発生深度の相違により、火山爆発になったり、地震発生になったりするものと思われる。
ただ一九九九年九月二一日午前一時四七分の台湾中部で発生した台湾大地震は、マグニチュード七・七で、被害総額一兆円、死者二三二二人を発生させた巨大地震であったが、震源の深さは何と地下一キロであったと報告されている。このような浅い深度での地震発生は、普通の常識を大きく越えているものだ。自然に発生した地震の震源の深さがこんなに浅いのは異常であった。当方も、当地の地殻内部の構造に関心と興味を持っているものであるが、案外、マグマ溜まりが急上昇してきたにもかかわらず、何らかの岩盤などで地上に噴出しなかった可能性も考えられるものだ。
他方では、余りに震源の浅い地震発生に疑問を抱いて、人工地震の実験であったとか、色んな憶測も飛び交っているようだが、真偽のほどは解らない。ただ、現在の地下ボーリング技術が、温泉の掘削技術の進展などでも解るように、今や地下二〇〇〇メートルぐらいは簡単に達成できるようだ。万一、そのような地震兵器などに悪用していけば、何処かで科学過信から制御できなくなって、人工地震が天然地震を誘発して、とんでもない予測不能、制御不能な結果をもたらしていく場合もあろうというものだ。それに、何も地域的な物理的な因果関係にだけ及ぶものではなく、因果応報、自業自得の原則により、そして霊的な因果関係により、自らに天罰となって跳ね返ってくるであろうと思われる。
なお、火山爆発と地震の発生とは同じ原理であるとすれば、先述したように、天然の原子炉であるマグマ溜まりからウラン等の放射性物質を抽出することは、副次的な効果として、火山の爆発と地震の発生を抑制できるものと思われる。即ち、巨大災害の防止にもなっていくと推察するものだ。これは、聖心先生も、その可能性を示唆されておられたものだ。現在の科学では地震の予知にばかり関心が行っているが、大胆な発想に基づいて、火山噴火や地震発生の抑止、抑制にまで考えている者は皆無ではないだろうか。
http://www4.ocn.ne.jp/~mukzke98/kazanbainokosatu.html