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1000万人が健康被害に悩む 世界の10大汚染地点を公表 2006/10/19 11:46
【ワシントン18日共同】環境汚染が最も深刻な世界の10地点を、国際的な環境保護団体ブラックスミス研究所(本部ニューヨーク)が選定し、18日公表した。これらの地域で計1000万人余りが健康被害に苦しんでいるという。
かつての鉱工業や軍事産業の後遺症と言えるケースがほとんどで、原発事故があったウクライナのチェルノブイリをはじめ、旧ソ連だけで5カ所が選ばれた。
同研究所は世界300以上の地点から、環境汚染の深刻さや影響範囲の大きさ、健康被害の程度などの観点から7年にわたって検討して選んだ。
それによると、旧ソ連では放射能汚染が続くチェルノブイリのほか、旧ソ連最初の原爆に使われたウランの精錬工場があるキルギスのマイルースー、製錬所から漏れる鉛中毒が問題になっている日本海沿岸のルドナヤ・プリスタニなど。
冷戦時代にサリンやVXガスなど化学兵器の生産基地だったロシアのジェルジンスクは男性の平均寿命が42歳、女性は47歳だという。
アジアでは、中国の石炭産業が集中する山西省の臨汾、皮革工場からの廃液で土壌や地下水の汚染が起きているインドのラニペットが挙がった。
アフリカではザンビアのカブウェで子どもの鉛中毒、南アメリカではペルーのラ・オロヤで鉱毒汚染が深刻化している。
同研究所は「多くはあまり知られておらず、政府からも見放されている場所だ。大部分は現在の技術で解決できる」と対応を求めている。
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061019&j=0047&k=200610199947