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日刊ゲンダイ 2007年6月13日(12日発行)の「遊びの情報」より引用。
鳴り物入りで登場した新OS「ウィンドウズ・ビスタ」だが、
まことに評判が悪い。
「動かない」「遅い」「高い」と散々なのだ。
ボーナスでパソコンを買い替えようと考えている人も多いだろうが、
本当にビスタは必要なのだろうか?
◇
「定年退職したので、自宅でブログでもやろうかと思って
ビスタ搭載の高機能パソコンに買い替えたんだけど、
これが実に使いにくい。
あて名ソフトは使えないし、プリンターも動かない。
パソコンショップの店員に聞いたら、
ビスタ対応にアップグレードしなくちゃだめだと言うんだ。」
自動車販売会社OBの団魂オヤジはこう怒る。
秋葉原の電気街でも不評のビスタではなく、
わざわざ1つ前の「ウィンドウズXP」を求める客が多く、
量販店もXPの在庫をかき集めている状況だ。
では、ビスタはどこがダメなのか。
【これまでのパソコンにビスタを入れ直したケース】
● 起動・終了が遅い
「起動に10分、ログインして使えるまでに5分もかかった」
なんて話も聞く。
ビスタはさまさまな新機能が売り物だが、
そのためにメモリーを食ってしまい、
メモリーが少ないままのパソコンでは、
基本的な機能がうまく作動しないのだ。
● 動かない
「インストールされているソフトがビスタに対応していないと動きません。
動かすためにはアップグレードが必要ですが、
アップグレードしても動かないことが多い。
また、XPとビスタでは画像保存の方法が違うので、
写真が出てこなかったり、
保存場所がありませんという表示が出たりします。」
(メディア評論家・美崎薫氏)
何をやっても動かなければ、
住所録やメールアドレスをすべて入力し直さなければならないということだ。
家電量販店のパソコン担当者もこう言う。
「XP対応のパソコンにビスタを入れると、
一部の音楽ソフトやビデオソフトが使えなくなります。
メールの送受信ができなかったり、
インターネットエクスプローラーを立ち上げると、
画面が白いままになることもあるそうです。」
【ビスタ搭載のパソコンに買い替えたケース】
● 動きがトロい
ビスタをテキパキと動かすには、
メモリーに「2ギガバイト」以上が必要といわれているが、
多くのビスタ搭載パソコンは1ギガバイトが標準だ。
そのため動きは緩慢になる。
「メモリーを増設すればいいのですが、
機種によって1万数千円から3万円ぐらいかかります。
増設できない機種もあります。」
(家電量販店担当者)
● 使いにくい
「ビスタはXPとはボタンの位置や文字コード、
アイコンのデザインなどが違います。
操作に戸惑ったり、同じ文字が出てこないということが起こります。
とくに、会社のパソコンがXPで自宅はビスタというのでは
使いにくいでしょうね。
メールやネット検索、年賀状のあて名書きといった程度の
一般ユーザには、ビスタのメリットはありませんよ。
XPのサポート期間が2014年まで延長されたので、
あわててビスタに買い替える必要はありません。」
(美崎薫氏=前出)