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http://it.nikkei.co.jp/security/news/index.aspx?n=MMITca000026042007
総務省と経済産業省は25日、共同事業として取り組んでいる「ボット対策プロジェクト」の2006年度の活動結果を発表した。昨年12月におとりPCの「ハニーポット」を設置してボット収集を開始し、今年3月末までの約4カ月間に延べ97万4999体のボットプログラムをつかまえたという。
ボット対策プロジェクトはPCを乗っ取るボットの発見・駆除やボットによるサイバー攻撃の拡大防止を目的に、昨年12月12日に活動を開始。インターネットプロバイダー(ISP)やベンダー、セキュリティー会社などが参加するサイバークリーンセンター(CCC)を中心に、ボット検体の収集、解析、駆除ツールの作成・配布などに取り組んでいる。
ボットに感染しやすい状態でネットワーク上に置いたおとりPCが収集した延べ97万4999体のボットのうち、重複を除いた正味のボット数は3万1082体。このうち市販のウイルス対策ソフトで検知できなかったボットが1711体あった。
CCCでは3月末までに、1711体のうち1259体の駆除ツールを作成・公開済みで、これまで5万4699回ダウンロードされたという。また、ボット対策プロジェクトに参加するISPのユーザーのうち6005人がボットに感染していることを特定しISPを通じて注意喚起のメールを送ったところ、30.8%にあたる1851人が駆除ツールをダウンロードしたという。
総務省情報セキュリティ対策室は、メールへの反応率が3割だったことについて、「ISPが送る一般の案内メールより反応率は高いと評価しているが、今後さらに啓蒙活動に力を入れたい」としている。CCCは収集したボットのうち、プログラムが動作しない無害なものなどを除く残りについても引き続き駆除ツールの作成を続けるほか、ボットの分析結果など詳しい内容を今後公開していく予定という。
[2007年4月26日/IT PLUS]