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http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007011600.html
日本最大の掲示板「2ちゃんねる」(2Ch)の管理人、西村博之氏(30)に対し、男性会社員(35)が全財産の仮差し押さえを申し立てたことを伝える13日付夕刊フジ報道をきっかけに、2Chでは憶測が広がり、ネット史上最大ともいえる閉鎖騒動が巻き起こっている。男性への殺人予告や誤った情報をもとに無関係な連絡先が晒されるなど、一部の“ネット暴徒”に反省の様子はない。
「よくも悪くも2Chの現状がよく分かる週末だった。技術的な問題で閉鎖危機に見舞われた平成13年以来の騒動ではないか」(ITライター)
男性が東京地裁に仮差し押さえを申し立てたことを伝える夕刊フジ記事が12日午後1時すぎにネット上で公開されると、2Chのニュースを扱う掲示板はさっそく無断引用。
さらに西村氏とみられる人物が午後2時すぎに「もう疲れたです。来週で終了ということで」と書き込んだため、「閉鎖される」との憶測が広がり、平日の昼間にもかかわらず、一時は毎秒2件のペースで「閉鎖はホント?」「閉鎖反対」など書き込みが殺到した。
前出ITライターは「週末だけで20万件近い書き込みがあったのではないか」と推測する。
掲示板では「35歳会社員殺す」「日本中を敵に回したな」など申し立てた男性への中傷や脅迫、素性を探る“犯人探し”も過熱。真偽不明な名前や住所、電話番号などが一人歩きし、無関係なマンションへ実際に訪れ撮った写真も公開された。
そもそも男性が債権を持つに至ったのは、男性の個人情報や誹謗中傷を2Chに書き込んだ人物の情報開示を裁判所が命じたにもかかわらず、西村氏が拒んでいるため。反省の色のない一部ユーザーにより、男性は2次被害に遭った格好だ。
草創期から2Chを知るITライターは、ユーザーの質の低下を嘆く。
「以前の閉鎖騒動のときは、コンピューターに詳しい2Chユーザーが協力し合い、技術的な問題を解決して乗り越えた。しかし今回は2Chに依存するユーザーが『自分たちの居場所を奪うな』とダダをこねるばかり。匿名を盾に集団で申立人を個人攻撃するなど、かえって2Chの問題点が浮き彫りになった」
ZAKZAK 2007/01/16