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http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20061107k0000m040065000c.html
毎秒5000億回以上の計算ができる演算チップの開発に、東京大や国立天文台などが成功した。チップ1個での性能としては世界最速。並列で接続すれば性能をアップすることが可能で、各国で開発競争が激化しているペタフロップス(毎秒1000兆回の計算)を可能にするスーパーコンピューターの心臓部として期待される。13日に米国で開かれる国際会議で発表する。
今年6月に発表された国際的なスパコンランキングによると、最高速度はIBM社の「ブルージーン」(毎秒280兆回)。04年6月まで世界でトップだった日本の地球シミュレータ(NEC社製。約400億円)は毎秒40兆回で10位に甘んじており、国は10ペタフロップスを目指す「京速」スパコンの開発に力を入れている。
東京大情報理工学系研究科の平木敬教授らは、1.7センチ角のチップに512個の演算機構を組み込み、最大でも60ワットの低消費電力で動かせる安価な演算チップを開発した。80個並列に接続すれば、地球シミュレータと同程度の性能のスパコンが約5000万円でできるという。
平木教授は「08年にはこのチップを4000個並べ、2ペタフロップスのスパコンを実現したい。長距離ネットワーク技術やソフトウエアの開発にも力を入れ、今のスパコンより使い勝手がよくなるようにしたい」と話している。【西川拓】
毎日新聞 2006年11月6日 19時55分 (最終更新時間 11月6日 19時58分)