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http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/junior/news/20061104ddg041040010000c.html
ネット掲示板:中学生が“抗争” 「絵文字」を駆使、中傷合戦−−乱闘寸前のケースも
◇「怠慢(タイマン)張るや!?」
中学生向けのインターネット掲示板で今夏以降、福岡市内の中学校間の対立をあおるような書き込みが相次いでいることが分かった。「ネット語」を多用したバーチャルな口論が目立つが、実際に乱闘寸前にまでエスカレートしたケースもあり、学校側は福岡県警に相談するなどの対策に乗り出した。【川名壮志】
問題になっているのは、中学生向けの複数の無料掲示板。中学ごとに掲示板が存在し、同じ中学の生徒らが校内の話題に興じ、情報交換に利用されているという。登録すればハンドルネームでも投稿できる。
関係者によると、最近、市内のある中学の掲示板に他校の生徒によるものとみられる悪口や中傷が相次いだ。昔の「けんか」がネット上で展開された形だ。中傷合戦が発展した結果、決闘の約束までが交わされ、数人の生徒が相手校近くに集まったという。相手校側は警察にも通報した。
やり取りは「絵文字」や「ネット語」が目立つ。「怠慢(タイマン)張るや!?」、「あんたのとこは芋中(いも中学校)」など独特の表現で相手を「口撃」してからかう。また、掲示板に本名を出す必要がないため、匿名の生徒が個人名を挙げて中傷したり、逆に「名前出せや」などと挑発する投稿も多い。
市内の中学校長の一人は「今、どの学校でも掲示板上のトラブルが問題になっている。インターネットの正しい使い方、マナーを教育できていない」と悩む。一方、県警は「表現だけでは、どこまで本気が分からない」(捜査幹部)と首をひねるが、けんかが現実化しないよう警戒を強めているという。
生徒間のこうしたトラブルを巡っては、携帯電話サイトの掲示板上のいさかいから5月、近隣の中学校グループと対立した北九州市内の中学生十数人が木刀などを持って集結する騒ぎに発展。県警は、10人を凶器準備集合容疑で書類送検した。
◇文字だけ頼り、トラブル悪化−−各地の学校でインターネット安全教室を開くNPO「教育情報化支援室」の永島直美理事長の話
福岡市だけでなく全国で起きている現象だ。この年齢の思考と感情のアンバランス、表現力不足を背景に、文字だけを頼りとするやりとりがトラブルを悪化させていると思う。実生活とは違うネットの特質を十分理解することが大事で、それを学ぶ機会を増やすべきだ。また、自分の学校に対する愛着心を正の方向に向けられるような環境作りも求められる。
毎日新聞 2006年11月4日 西部夕刊