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http://www.be.asahi.com/be_s/20060917/20060908TSUN0005A.html
実際の店舗がなくても開店できるネットショップでも、モノを売るとなれば、商品の仕入れや発送、在庫管理といった作業を伴い、実際の店舗と大きな違いはない。仕入れた商品が売れずに不良在庫を抱えるリスクもある。そういう煩雑な部分を代行して、ネットショップの開設と運営を手助けするサービスが広がっている。
このサービスは、「ドロップシッピング(DS、直送という意味)」サービスと呼ばれる。
ネットショップに注文が入ると、発注データがDSサービス業者に回り、DS業者または提携先の卸・物流会社が商品を消費者に発送する。代金の徴収もDS業者が代行する。
ネットショップを開設している人は、DSにサービス利用料を払う。後は売りたい商品のリストを自分のネットショップ・サイトやブログに載せるだけ。
GMOインターネット系列の「メイクショップ」は、ネットショップを本格的に始めたい人を対象にする。ネットショップのサイト構築が本業で、この夏、DSを組み込んだコースを設けた。
DS利用には月額2万円余りの定額料金がかかるため、ある程度の売り上げがないとショップ側は持ち出しになる。
商品の共同購入で知られるネットプライスの系列会社「もしも」が、8月から始めたサービスは、ブログやホームページに販売コーナーを設けることができる。DS利用料は商品の卸値に含まれていて、「売り上げが少なくても、赤字になるリスクがない」(実藤裕史社長)という。
年内のサービス開始をめざすサイバーエージェント系列の「ストアファクトリー」は、これら二つの複合タイプ。
売り方はネットショップ型、利用料は卸値への上乗せを予定している。
DSサービスが始まったのは、卸・物流分野のIT化が進み、ネットショップとの間での受発注データのやりとりが簡単になったためだ。
メイクショップや「もしも」のサービスで、卸を担当するのはドン・キホーテ子会社の「ドンキコム」だ。DSとの提携はドンキコムの事業拡大になる。
社長の大原孝治さんは、ドン・キホーテの実店舗の運営に長くかかわってきた。「現実の店舗と比べ、ネットショップでは、各商品のお勧めポイントを好きなだけ書き込める。ネットショップ側に売り込む熱意があるかどうかが、DSが成功するかのカギになる」
(田中郁也)