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"「ソニーへの信頼は揺らがない」──マイケル・デル氏が強調
(2006年08月22日)
デルが実施している家電業界史上最大規模のバッテリ・リコールに関しては、バッテリの供給元であるソニーに対して批判的な報道も少なくない。しかし、同社の創立者でCEOのマイケル・デル氏は、ソニーへの信頼が揺らいでいないことを強調している。
香港商工会議所で講演を行うため当地を訪れていたデル氏は8月18日、「ソニーは、製品の安全性を重視するという点で名の通った企業だ。今回の事件のやっかいな点は、時間をかけて開発を進めたにもかかわらず、最近まで顕在化しなかった潜在性の問題にある。ソニーは今後も製品の安全性向上に取り組んでくれると確信している」と語った。
同氏は先週から、シドニー、シンガポール、香港を歴訪しているが、その間中、メディアから今回の大規模なバッテリ・リコールについて質問攻めにあってきた。リコール対象となるノート型PCは410万台にも上っており、これは2004年4月から2006年7月18日までに販売されたノート型PC製品のおよそ15%に相当する。デルがリコールを発表したのは今回が初めてではない。昨年10月には、やはりノート型PCのバッテリ2万2,000個の回収を発表している。
これまで長期にわたってデルの製品を使い続けてきた香港のコリアーズ・アジアでコーポレートIT担当ゼネラル・マネジャーを務めるスタンリー・ラウ氏は、今回のリコールが将来のPC調達戦略に影響を与えることはないと強調する。国際的な不動産コンサルティング会社である同社は、8年前からデルのデスクトップおよびノート型PCを使用している。
同社によると、香港地域でも100台以上のノート型PCを購入しているが、「幸運にも、リコール対象の機種はなかった」という。
「当社とデルの関係に変化はない。われわれは十分な情報提供を受けており、過去に別の技術的な問題が発生したときと同様、同社の対応はきわめて迅速で有効だ。今回のリコールについても、あまり心配はしていない」(ラウ氏)
コリアーズは、デスクトップとノート型PCに加え、ITインフラストラクチャの95%をデル製品で固めている。単一ブランドで構成されるインフラストラクチャを整備することにより、同氏のチームは、技術的な問題が発生しても、簡単かつ迅速にそれを特定し、対策を講じることができるという。
一方、自社の調達戦略について質問を受けたマイケル・デル氏は、他のコンピュータ・メーカーと同様、自社でもサプライヤー品質プログラムを実施していると回答した。
デル氏は、「当社は、今後も(サプライヤー管理の)取り組みについて検証していくつもりであり、顧客の安全を確保することは当社の中核的な社是であり続ける」と強調したが、サプライヤー管理体制の改善について詳しい内容は明らかにしなかった。
デルに関しては、先週もう1つの大きなニュースがあった。中国と日本を担当していた有力な幹部のデビッド・ミラー氏とソウタロウ・アマノ氏がライバルのPCメーカーであるレノボに移ったのだ。同氏の移籍がアジア地域での事業に及ぼす影響について質問されたデル氏は、この市場における自社の地位が揺らぐことはないと強調した。
「IDCに調査によると、アジア市場における当社の伸び率は80%に上り、ナンバー1の地位を確保している。これに対し、レノボの伸び率はわずか1%にすぎず、ナンバー3に甘んじている。中国でも30%以上の伸び率を示しており、当社にとってアジア地域は最も急速に伸びている重要な市場だ」(デル氏)"
http://www.computerworld.jp/news/trd/46949.html