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2006年3月13日 (月)
高まるインターネットメディアへの期待
2006年3月11日、『JANJAN』(インターネット新聞)が主催する「ブログと市民ニュースサイトの行方」というシンポジウムが中央大学駿河台記念館(東京都千代田区)で開かれた。
『JANJAN』創設者・竹内謙氏(前鎌倉市長、元朝日新聞編集委員・写真)は、「現在、1日に10万アクセスぐらいある。市民記者は約3100名。どちらも創刊(2003年2月1日)以来、ずっと右肩上がりで増えており、年内、1けたアップを狙う」と話した。
木佐芳男(きさ・よしお)氏(前『ツカサネット新聞』編集長、元読売新聞記者)は、本年1月31日付で『ツカサネット新聞』編集長を辞任しているが、その経緯も含め、次のように語った。
「川又三智彦『ツカサネット新聞』オーナーは、市民記者が投稿する記事がそのまま掲載される、掲示板のようなものを想定していた。しかし、それでは名誉毀損や著作権侵害の問題もあり、とても『新聞』とは呼べない。編集部が主導し、なんとか新聞らしく運営してきたが、結局、川又オーナーと対立し、続けられなかった。インターネット新聞に記事が掲載されることは、ブログや掲示板に文章を書くこととは違い、重みがある」
山本ケイ氏(市民記者)も、「自分のブログ『山本ケイのサイバープレス』に文章を書くときより、『JANJAN』へ投稿するときのほうが、何倍も時間をかけるし、緊張する」と言う。
松本恭幸(まつもと・やすゆき)氏(武蔵大学社会学部専任講師)は、こう指摘する。
「ブログはコンスタントに更新しなければ、アクセスが落ちるから、たまに重要な記事を書いても、ほとんど読まれない可能性がある。インターネット新聞ならば、そのような心配はない」
比嘉康文(ひが・やすふみ)氏(市民記者)は60代。「原稿は自分で書くが、娘が『JANJAN』へ送稿している」と話す。パソコンやインターネット、ましてやブログが、まだまだ誰でも扱えるわけではないことを裏づける。
下村健一氏(元TBS報道局アナウンサー兼ディレクター)は市民メディア支援がライフワークだ。
「新人記者は『当事者に話を聞け』と教えられる。これが『第1次情報』。しかし、当事者自身がブログやインターネット新聞で発信すれば、いわば『第0次情報』となり、いちばんいい」
一方、西村博之氏(『2ちゃんねる』管理人)は「組織内部で悪事が行われているとき、それを実名で告発することは組織人にはできない。だからこそ、『2ちゃんねる』が生きてくる」と匿名掲示板の有益性を訴えた。
シンポジウム終了後、竹内氏と筆者は「『オーマイニュース』(本年2月22日、ソフトバンクと提携し、日本へ進出することが発表された)やライブドア、ブロガーなどとも組み、早く記者クラブを叩きつぶそう」と盛り上がった。
年末までに、インターネット新聞やブログが既存メディアと比較し、どれだけ影響力を伸ばしているか、興味深く見守っていきたい。
投稿者 寺澤有 時刻 00時00分 イベント, インターネットメディア | 固定リンク | トラックバック (1)