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豊洲移転:築地の業者が「公開質問状」 2007/06/05
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豊洲の土壌汚染に対するズサンで不誠実な東京都の姿勢に、築地のマグロ仲卸業者がマジ切れした。移転反対派で作る「市場を考える会」の幹部が6日、東京都庁を訪れ、石原慎太郎知事宛てに誠実な対応を求める請願書を手渡した。
請願書の内容は―
・東京都は2001年12月に築地市場の豊洲への移転を決めているが、この時点で予定地の土壌に有毒化学物質が含有されているのを知っていたか?
・知っていて移転を決めたとすれば、生鮮食料品に与える影響を誰がどのような資料に基づき検討したのか?
・東京都は自らと東京ガスによる汚染物質の処理により、移転予定地の土壌に含まれる有毒化学物質が、人体及び生鮮食料品に影響を与える可能性がなくなったと判断しているのか?
・そのように判断しているのであれば、誰がどのような資料に基づき判断をしたのか?
・この他「自動車排ガスの影響」「災害時の安全性」「土地購入に関する情報の開示」についても都に回答を求めている。
請願書と銘打たれているが、限りなく「公開質問状」に近い。弁護士と打ち合わせて作成したというだけあって、論理は緻密だ。以下のように都を追い込んでいる―
豊洲の土壌に環境基準を大幅に上回るヒ素、シアン、ベンゼンなどの毒物が含まれていることは、東京ガス自らが2001年1月に公表している。東京都が移転を決める11ヶ月前のことである。東京都は土壌汚染を知っていて豊洲への移転を決めたことになる。
土壌が著しく汚染されていることは、日本環境学会や民主党議員団による最近の調査でも証明されている。
土壌の有害物質から国民の健康を守るための法律として「土壌汚染対策法」があるが、「同法附則3条」により豊洲は法律の適用からはずれている。抜け穴である。この「附則3条」は政治的な意図により設けられたことが、国会(4月10日、衆院環境委員会)でも明らかになっている。
東京都が「法に基づき適正に対応した」と主張したところで、拠りどころは、上記の「抜け穴」だけだ。汚染対策として「盛り土をし、アスファルトを敷く」などと説明しているが、豊洲の土をそっくり入れ替えない限り、汚染された土壌の上で生鮮食料品を扱うことになる。
東京都庁を訪れた「市場を考える会」の幹部6人は、都知事秘書の小暮実・副参事に請願書(内容は公開質問状)を手渡した。
「市場を考える会」の斉藤隆幹事長は「3月にも6万人余りの署名を添えて請願書(質問状)を出したが、回答書は答えになっておらず、公印もなかった。きちっとした対応をして下さい」と要望した。セリで鍛えた声には迫力がこもっており、小暮副参事の背筋が一瞬ピクリと伸びた。
小暮副参事は「私の方であらためさせて頂いて知事に上げます。間違いなく知事には皆様の請願の意志を伝えます」と答えた。「市場を考える会」との間では「知事に会わせて下さい」、「それも含めて言っときます」と応酬する一幕もあった。
(田中龍作)
http://www.janjan.jp/living/0706/0706046675/1.php