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(回答先: 「豊洲に市場を移転させてはいけない」 地下水からの有害物質検出に、専門家らが驚きの声 OhmyNews 投稿者 Kotetu 日時 2007 年 5 月 24 日 17:34:59)
豊洲移転の専門家会議でも「地下水汚染」に問題あり
やる気あんのか!4人の委員のうち1人欠席、1人は途中退場軸丸 靖子(2007-05-20 12:00)
東京都中央卸売市場(築地市場、中央区)の移転予定地である豊洲(江東区)の土壌が、発ガン性物質などで高度に汚染されている問題で、都は19日、追加調査の必要性などを検討するための第1回専門家会議を開催した。
招聘(しょうへい)されたのは座長の平田健正・和歌山大学システム工学部教授ら計4人。40席の一般傍聴席を求めて市民ら120人以上が列を作り、マスコミ各社も押しかけたが、委員のうち1人は欠席、もう1人が途中退席という、意識のちぐはぐさが際立つ幕開けとなった。
専門家会議後に記者会見をする平田座長(左)。隣は内山委員 同専門家会議は、4月の東京都知事選期間中に、移転推進派の石原都知事が設置を公言したもの。
都は2001年3月に移転を決定しているが、築地市場の仲卸業者や日本環境学会の専門家、消費者団体などが強く反対し、選挙戦の対立候補も全員が移転反対に回ったため、「都の土壌汚染対策が妥当か、汚染実態の追加調査が必要かなどを専門家に検討してもらう」としていた。
構成メンバーは、平田座長(担当分野:有害物質)のほか、森澤眞輔・京都大学大学院工学研究科教授(水質)=欠席、駒井武・(独)産業技術総合研究所地圏資源環境研究部門副研究部門長(土質)=途中退席、内山巌雄・京都大学大学院工学研究科教授(環境保健)。今後9月ごろまでにある程度の調査実施を含めて議論を重ね、都に勧告を行う。
この日の会議では、東京ガスが2002年に行った土壌汚染状況調査結果や、汚染土壌の処理法の詳細について、都の資料を元に検証した。
まず、東京ガスの調査は、調査地点が少なく深さも不十分であるとの指摘については、「データを見る限り、平面的(調査地点の数)には特に問題はないと思うが、やはり垂直方向(深さ)にはもう少し別の調査が必要なのでは」(駒井委員)との見解で一致した。
また、土壌改良工事がほぼ終了した現在でも、強アルカリ性でヒ素などの有害物質が溶出している地下水が湧き出ている問題については、
「土壌汚染から食の安全を守る上で問題になるとすれば、恐らく水経由になる。地盤の安定性という意味でも、地下水経由の汚染物質の流出をいかに防止するかが重要だ」(駒井委員)
「地下水については調査がほとんどされていない。地下水汚染の調査を行い、その廃水管理をどうするかを検討する必要がある。液状化現象対策工事を行う過程でもボーリングをするのだから、そこで地下水の状況を調査し、サンプリングしてはどうか」(平田座長)
「公共用水域との関与があるとすれば地下水。特にベンゼンなど揮発性の有害物質は、(空気中に)上がってくる可能性がある。地下水管理をどう行うか検討する必要がある」(内山委員)
など、詳細調査の必要性と管理システムについて意見が次々に出された。
次回開催は6月30日。豊洲の現場を視察したあとに再び議論する。早ければ7月にも、ボーリングを用いた地下水の調査を行う考えだという。
◇ ◇ ◇
専門家会議を傍聴した築地市場の水産仲卸業者らは、会議後に記者会見し、「一般傍聴が3倍の競争率なのに、委員は初日から1人欠席、1人退席という状況。この問題を真剣に考えていないんじゃないか。議論もまず移転ありきだった」などと憤りを吐露した。
一方の日本環境学会の坂巻幸雄副会長は、「『現場を見ずにものを言うな』というのは環境科学の鉄則だが、今日の3人の先生方は誰も現場を見てはおられないようだった。環境科学の第一原則が守られなかったのは残念」と、都に仕切られた印象を吹っ切れなかった専門家会議を痛烈に批判した。
OhmyNews
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070519/11277