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沖縄・南大東島に初の港、絶壁くりぬきほぼ完成
【写真】
断がい絶壁をくりぬいて造られた南大東漁港。海とつながっているのが爆破した部分。左奥は北大東島(南大東島で)
太平洋に浮かぶ沖縄県・南大東島(南大東村)で、岩盤をくりぬいて建設していた「掘り込み式漁港」がほぼ完成した。
絶壁が続く同島にはこれまで港がなく、漁船はクレーンで海に降ろしたり陸揚げしたりできる3トン未満の小型船しかなかったが、今後は大型化が可能になる。周辺海域はマグロ、サワラの好漁場で、九州などから集まる漁船には避難港の役割も果たす。掘った岩盤の底に港がある景観に、新たな観光スポットとしての期待も高まっている。
同島は沖縄本島の東約360キロに位置する。サンゴ礁が隆起してできており、数十メートル沖合で水深が数百メートルに達する。このため、防波堤が海に突きだした通常の漁港が造れず、掘り込み式を採用した。
1989年に着工。島北西部の海沿いの岩盤を幅約650メートル、高さ最大40メートル、奥行き約180メートルにわたって掘った後、海との間の岩壁を爆破して出入り口を造った。事業費は約200億円。国9割、県が1割負担した。仲田建匠(けんしょう)村長は「(漁港完成は)地元水産業の振興につながるほか、各地の漁船の前線拠点として安全面で貢献できる。めったに見ることができない珍しい形の港なので観光名所にもなってほしい」と期待している。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_07020309.htm