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□逆風3選「慎」の狙い…来年4月都知事選 [スポーツ報知]
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/ishihara2/story/20061209hochi095/
逆風3選「慎」の狙い…来年4月都知事選 (スポーツ報知)
来年4月の知事選への出馬を表明した石原慎太郎東京都知事(74)が、かつてないほどの逆風にさらされている。豪華海外出張や、芸術家で四男の画家・延啓氏(40)の海外出張などの問題が噴出。揚げ句の果ては「都政を私物化している」とまで言われる有り様。3選に自信を見せる知事だが、出馬の真の狙いは? ライバルは? 死角は? 逆境知事の本音と今後を探ってみた。
2016年東京五輪実現を掲げ「命懸けで続けたい」と3選出馬に意欲を示した石原知事が、かつてないバッシングにさらされている。政治ジャーナリストの山村明義氏は「代議士時代は自らの言動によって自民党内で物議を醸すことはあっても、外野の勢力から攻撃を受けたことはほとんどなかったはず」と話す。知事にとって政治家人生で初めて、と言っていい試練に直面している。
自身の豪華海外出張や、芸術家で四男・延啓氏の公費欧州出張など、いわゆる都政私物化問題が次々と発覚するが、そのなかであえて出馬宣言。3選出馬の真の狙いは何なのか。
政治評論家の浅川博忠氏は「総理大臣の夢を息子たちに託すために、日本のナンバー2的な位置の都知事で中央政界ににらみを利かせるつもりなのでは」と指摘した。
長男の伸晃、三男の宏高両氏は衆院議員。「日本のケネディ家」を地でいく政治家一家。山村氏は「小泉政権が長期化したため、年齢的にも石原知事に首相の目はなくなった。ならば『息子を』と考えてもおかしくない」と解説。亡き父の夢を実現し、総理の座に就いた安倍晋三首相の物語が、石原知事の思いを一層強くさせたかもしれない。
一方で石原知事は数々の問題に対し、豪華出張では「現地に行って自分の目で確かめないとアイデアは出ない」、都の事業などでも重用される延啓氏については「余人を持って替え難い」など名言で切り返すなど強気の姿勢を崩さない。
浅川氏は「一見、横柄な物言いの石原知事に強いリーダーシップを感じさせるプラス面もある」と話す。最近、批判の矢面に立つ安倍首相が「顔が見えない」と指摘されるだけに、余計に知事の言動は目を引く。
だが、山村氏は「政治家なら身ぎれいにする必要があるが、延啓氏が芸術家として優れているなら、その理由を率先して分かりやすく都民に説明するべき」と話す。
ただ、選挙本番は「ライバル不在で“不戦勝”になる」(浅川氏)と“信任投票”のムード。一方で「今回の問題を都民がどう判断するか。票数が注目される」と山村氏は指摘する。99年の知事選で約166万票、03年の時は308万票という驚異的な得票数を誇ったが、同氏は「50万票近く減らせば、知事は今の手法を改めざるをえなくなるでしょう」と続けた。逆風でどう動くか。知事の今後が注目される。
[2006年12月9日8時00分]