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<写真:鉄そりを引き、力走するばんえい馬=5月14日、北海道旭川市の旭川競馬場>
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061127&j=0044&k=200611278895
2006/11/27 18:50
約31億円の累積赤字を抱えるばんえい競馬の存廃問題で27日、岩見沢と帯広の両市長がそれぞれ存続を断念する考えを表明、ばんえい競馬の廃止が事実上決まった。北海道独特のばんえい競馬は公営化した1946年以来の歴史に幕を閉じる。馬産地北海道での廃止決定は、公営競技の赤字に悩む全国の自治体にも影響を与えそうだ。
近く同競馬を開催してきた帯広、旭川、岩見沢、北見の4市市長会議で廃止を正式に確認、来年3月末まで予定されている開催日程の打ち切りや騎手、厩務員ら関係者の補償、再就職などについて協議する。一方、調教師や騎手でつくる調騎会や生産者団体は、帯広市などに存続を働きかけていく姿勢だ。
岩見沢市の渡辺孝一市長は会見で「予想以上の速さで市場規模と発売額が減少している。誠に残念で断腸の思いだが、存続を断念する」と述べた。また帯広市の砂川敏文市長も別の会見で「単独での開催は収支バランスを取るのが2市以上に難しい。存続できず残念に思う」と話した。
ばんえい競馬は4市で開催していたが1998年度から赤字に転落。抜本的な運営見直しに着手したが、旭川、北見両市が撤退を表明、存続に前向きな帯広市が岩見沢市に2市開催案を提案していた。
調騎会の服部義幸会長(59)は「残念だ。みんなこの仕事以外では飯が食えない。なくなるまであきらめない」と話した。