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□財政破綻:夕張市民激怒「住民を追い出すつもりか」 [朝鮮日報]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2759035/detail?rd
財政破綻:夕張市民激怒「住民を追い出すつもりか」
北海道夕張市では、昨年1年間で56人の赤ちゃんが誕生した。今年も10月までに40人がこの世に生を受けた。だが、今年生まれの子どもたちに今後掛かる年間の保育費は12万円も増える。同じ市立保育園で同じ保育サービスを受けるにもかかわらず、父母らはより多くのお金を子どもたちのために払っていかなければならない。その分、子どもを育てる環境は劣悪にならざるを得ない。
夕張市は「国際ファンタスティック映画祭」で知られた町だ。2002年には韓国映画「猟奇的な彼女」がこの映画祭でグランプリに輝いた。雪化粧した炭鉱町の雰囲気が、北国の幻想的なイメージを醸し出している。だが来年から、この夕張市は日本一住みにくい町になってしまう。市の財政が、360億円もの累積赤字によって、民間企業でいえば経営破たんの状態に陥ったためだ。子どもの保育費が大幅に増えるのもそのためだ。
遊園地やスキー場など、夕張市が市民の血税を投じて繰り広げてきた過剰なまでの公共事業が、地域経済に貢献するどころか、数百億円もの赤字を生むことになった。これによって、日本政府は夕張市の住民に対し、「全国最低レベル」の生活を強いることになった。国がこれまで補助してきた住民サービスの水準を全国最低レベルに落としたのだ。来年から国が夕張市の財政再建を支援する代償というわけだ。
夕張市は住民10人のうち4人が65歳以上の高齢者だ。北海道でも高齢者の比率が最も高い自治体となっている。70歳以上の高齢者はこれまで、市内にある市立病院に行くバスを、市内どこからでも200円で利用できた。ところが来年からは、バス代は最高で930円まで値上がりする。70歳以上の高齢者が病院に行くためのバス代の割引制度が中止されるためだ。体が不自由な高齢者が入所する市立の養護老人ホームも2008年に閉鎖される。
夕張市は財政破たんによって住民が負うことになる金銭的な負担について説明した。小学生と3歳以上の幼児がいる4人家族で、軽自動車を所有する家庭の場合、1年間の生活費はそれまでよりも16万5880円も増えることになる。破たんした財政の穴を埋めるために公共料金が引き上げられ、下水道料金は1万1640円、ゴミ処理費用は5560円、自動車税は3600円の増額となる。市民税や固定資産税も引き上げられる。だが、最も大きな負担となるのは、12万6000円も追加負担しなければならない乳幼児の保育費だ。夕張市職員らの誤った財政運営で、最も悪影響が及ぶのは子どもたちというわけだ。
夕張市は今月18日から、市民を対象にした財政再建計画の説明会を行っている。その1回目の説明会では、怒った住民らが一斉に会場を出ていく光景も見られた。朝日新聞によると、住民らは説明会で「住民を追い出すつもりなのか」「市民らに死ねというのか」などと、市職員らに怒りをぶつけていたという。
もちろん、投資失敗の責任を負う夕張市職員らの生活も苦しくなる。月給は平均30%カットされ、ボーナスも半分に減らされる。これまでは平均2000万円だった退職金も、2010年には600万円まで大幅に減額される。問題はお金だけではない。夕張市は今後4年間で、270人いる市職員を70人にまで減らす計画だ。だが、日本政府は「まだまだ減らすべきものは残っている」として、夕張市に対してより過酷な財政再建計画を求めている。
東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
2006年11月23日12時35分