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来春の道議選室蘭市区(定数2)で、民主党勢力の候補擁立作業が本格化している。基本的に議席独占を目指し2人を立てる構えで、現職市議を中心に擁立の可能性を探る方針。一方では党公認で出馬する滝口信喜道議で一本化すべきとの意見も消えていない。自・民で1議席ずつを分ける室蘭市区にあり、新人が参戦する諸条件は厳しく、結論はまだ見えない。
「現職市議を中心に擁立の可能性を探ることにしよう」。民主党室蘭支部、鳩山由紀夫後援会、連合室蘭(以上3軸)の幹部が10月20日、市内で会合を持ち、道議選方針を確認した。外部から名前が挙がっていた地元出身の著名人の擁立も話し合われたが、室蘭市議から探すとの方向で約2時間の話し合いは打ち切られた。
民主党勢力が2人擁立にこだわる理由は2つある。大義名分は「党勢拡大」だ。
全国で二大政党制の流れが加速する中、党は政権交代を大上段に掲げ、地方議員レベルから支持層を積み上げようとの動きを強めている。道政での主導権を握るためにも、知事選と連動した形で民主系道議を増やしたいとの思惑はあってしかり。
もう1つが、民主党勢力の支持を受け初当選しながら、自民党にくら替えした山本雅紀道議に対する”報復”という側面だ。自治労など旧地協を母体とする滝口氏支持に抵抗があった北電など旧同盟労組は山本氏で選挙戦を展開、接戦を制したことは記憶に新しい。
しかし「恨みだけで選挙はできない。勝てなければ意味がない」(関係者)というのが現実だ。
2議席獲得へは(1)滝口氏の支持層を侵さない(2)山本氏の支持層に食い込んでいる(3)浮動票が取れる―という3点が2人目の新人に課せられるノルマ。非常に厳しい条件で、当てはまる人を探し、擁立するのは簡単ではない。
昨秋の総選挙結果も2人擁立の難しさを物語る。自民党候補は室蘭市区で約1万8000票、得票率3割で落選したが、投票率の違いは別に15年度総選挙比で約3000票、得票率で3ポイント弱伸ばしている。
当選した鳩山幹事長は得票率6割、約3万6000票。得票は約1000票伸ばしたが、得票率は逆に3ポイント弱落とした。山本道議の批判票を当てにしても道議選で2人当選のシナリオを描くには微妙な数値だ。
リスク覚悟で2議席獲得の方針を貫くのか、滝口氏の一本化で「圧勝」を目指すのか。2人擁立という基本線に沿って話し合いは進められているが、3軸の間には微妙な温度差も漂っている。