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http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/archive/news/2006/10/17/20061017ddlk25040634000c.html
元知事・稲葉稔氏死去:新駅、栗東での誘致に道筋 /滋賀
◇「温厚な人柄の中に責任感」−−嘉田知事
86〜98年に知事を務めた稲葉稔さんが15日夜、心不全のため大津市内の病院で死去した。77歳だった。終戦直後の1946年に県採用。水政課長、総務部長などを経て、武村正義知事のもとで82年に副知事。国政に進出する武村知事に後継指名され、3期務めて勇退した。びわ湖ホール(大津市)や県立琵琶湖博物館(草津市)の設置、立命館大学の誘致などに尽力した。
新幹線新駅の問題では、栗東町(当時)と近江八幡市で新駅誘致の“綱引き”の中、88年12月の県議会で「まず先行して重点的に栗東周辺での早期実現を図るものとし、近江八幡周辺については(びわこ)空港開設に合わせて設置を図るものとしたい」と表明。栗東での誘致の道筋を作った。
琵琶湖博物館の開設にかかわり、「若手の(職員の)発想や力を発揮させてもらえた」と稲葉県政を振り返る嘉田由紀子知事は「大変驚き、悲しい気持ちで胸がいっぱい。温厚な人柄の中にも責任感強く、ふるさと滋賀と美しい琵琶湖を心から愛するお気持ちがあふれていたことを思い出す」などとするコメントを出した。
赤堀義次・県議会議長は「派手さはなかったが実直、まじめに県民に奉仕された。(個人的には)JR米原駅を巡り、駅を生かした街づくりについて質問したが、その後、駅の開発・改修に取り掛かっていただいたことが印象的な思い出」と話した。湖南市の谷畑英吾市長は「お悪いとは伺っていたが、あまりにも急な訃報に驚いた。ご冥福を祈ります」とコメントした。【服部正法、高橋隆輔】
毎日新聞 2006年10月17日