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沖縄タイムス社説 2006.9.4
"[野党共闘分裂]
なぜ一本化できないのか
知事選まで二カ月半しかないというのに、まったく盛り上がりが見られないというのはどういうことだろう。与野党ともに新人候補になる構図にもかかわらず、県民の関心が薄れがちなのが気掛かりだ。
与党側はすでに仲井真弘多氏(県商工会議所連合会長)が出馬する意向を示している。だが、野党側が統一候補の人選にもたつき、一本化しきれていないことが有権者の心理に影響しているのではないか。
野党統一候補の擁立を目指してきた社民党県連、社大、共産党県委、民主党県連、自由連合沖縄と政治団体「そうぞう」は協議を打ち切り、人選会議の解消を決めた。
このままでは前回の知事選と同様、野党が分裂したまま選挙戦に突入することになりそうだ。
人選会議の座長を務めた新里米吉座長は「一本化ができる確かな見通しがない以上、人選を白紙にし、早めの立ち上がりを期待したい」と述べている。
だが、五党と一政治団体が統一候補の擁立を目指し会合を重ねて四カ月余になる。この間、琉球大学教授、助教授を加えて糸数慶子氏(参院)、山内徳信氏(元県出納長)、下地幹郎氏(衆院)の複数の名があがった。
もちろん、それぞれの党や政治団体、市民団体の思惑があるのは分からぬでもない。しかし四月の沖縄市長選では、各党が一致して統一候補を推し立て市政奪還に成功したではないか。
候補者を一本化できなかったことについて、人選会議は有権者に対しきちんと説明する責任がある。
普天間飛行場の危険性除去は急務であり、その代替施設建設の問題にどう取り組むかは次期県政に課せられた最大の課題だ。米軍再編に伴う基地の整理・縮小もまた難題で、財政再建などの行政問題にも課題は山積している。
野党共闘の解消は、争点となる課題への「対立軸」がうやむやになり、政治に対する県民の無関心や不信を増大させる懸念もある。争点をぼやけさせないことが野党の責務である。"
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20060904.html#no_2