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切り絵で見る 旬な風景一覧
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/citylife/kirie/ci_kr_06062701.htm?from=os2
空飛ぶ円盤みたいな円筒形の建物が印象的な羽田空港第２ターミナル。いつも時間ギリギリに飛行機に飛び乗るので、空港構内をじっくり見たことがなかった。でも、よく見ると、レストランやおみやげ店に交じって、宝くじ売り場や靴磨き店、マッサージ店、１０分１０００円のヘアカット店など、「へぇ〜、こんな店が……」と思うような店が結構ある。にぎわっているのは、「空弁（そらべん）」コーナーと、空弁に対抗して登場した「空スイーツ」の店。どちらも羽田空港限定品に人気が集まっている。アジアやアフリカなど、発展途上国の産品を販売する「一村一品マーケット」も、開催されていた。
マッサージ店に入ってみた。ベッドにうつぶせになると、穴の開いた枕の下から高濃度の酸素が吹き出てきた。こんなの初めて。
「展望デッキから、東京ディズニーランドの花火が見えることもありますよ」とマッサージ師さんが教えてくれた。夜景がキレイなので、羽田空港は結構知られたデートスポットらしい。それなら私も見てみたい。日没までには時間があるので、暇つぶしにリニューアルしたばかりの第１ターミナルへ。
「バー」という看板に惹（ひ）かれて入ってみると、バーはバーでも酸素バー。今って、どうやら酸素がブームらしい。男性たちがカクテルでも出てきそうな洒落（しゃれ）たカウンターで酸素を吸引している。鼻の穴に、病院で使うようなチューブを差し込みながら。頭がスッキリするので大満足だが、端から見たら、きっと間が抜けて見えてるんだろうなあ。
夕暮れ時になったので、展望デッキへと向かった。辺りは夕陽に染まってロマンティックな雰囲気に。でも考えてみたら、ひとりで夜景見たって、何にも面白くないのよねぇ。
メモ 「一村一品マーケット」は第２ターミナル・マーケットプレイス２階で。９月末まで。「空弁工房」の空弁で好評なのは、「ぷちちらし」（５２５円）。空スイーツは、第２ターミナル開港１周年記念として開発された「ガトー・ド・ボワイヤージュ」の「小悪魔ショコラ」と「天使のチーズケーキ」（各６８２円）が人気。
（2006年6月27日 読売新聞）
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/citylife/kirie/img/ci_kr_0606270101l.jpg
絵・桜井敏彦（全国切り絵作家協会員）
文・名須川ミサコ（フリーライター）
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