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(回答先: 伝承が途絶える無念さを予感してしまうのです。 投稿者 haru 日時 2006 年 11 月 09 日 20:26:13)
＞その四倍もあろうかという一万年も昔に縄文時代はあったとされております。
＞それ程長い間、人間は何をしていたのでしょうか？
＞それ程、知恵も知識もない未開な人々だったのでしょうか？
＞我々とは別の種類の人間だったのでしょうか？
同じか別かはともかく、文字以前の日常生活の方が圧倒的に長いことは確かですね。その当時の言い伝えや伝統、日常生活というのは、文献がないから科学的に調査していくしかないのですね。
＞多くの疑問が沸き上がります。
＞命の価値は、その頃から変わらないのでしょうとは思います。
＞ただ、その頃の思想についての情報があまりに少ないのが気にかかりますね。
＞現在西暦は二千六年ですが、百年前のことですら、いや十年前のことですら、
＞認識が様々であり、あやふやな状態です。
＞この五倍もの昔に、縄文人は確かに存在していたと教わりました。
＞彼らの何が、我々に受け継がれているのでしょうか？
＞現在は臓器移植、クローン、、、遺伝子組み換え、ＤＮＡ解析、、、
＞このような未来が訪れても、命について人類は普遍的な思想を持ち続けることが出来るのでしょうか？
＞未知の領域に踏み込んだ人間達がこの地球を破壊してしまうのではないか、、
＞危惧せざる負えません。伝承が途絶える無念さを予感してしまうのです。
科学というものが、逆に失われた伝承を掘り起こす場合もあります。縄文時代より更に古い旧石器時代の生活などはいよいよ分かりにくいですが、それ故にやり甲斐のある調査だと思います。今の大和民族には、文字以前の生活など考えることが難しいかも知れません。しかし、日本列島でもアイヌやオロッコの人にとっては、文字以前の文化などというものは当たり前なんですね。我々は文字が文化だという思い込みがあるが故に、極端に言えば、四大文明以外の地域には文明も文化もないと考え勝ちだと思います。それでは、縄文時代は感覚的に掴めないと思います。まず、四大文明以外の地域でも、モンゴルにはモンゴルの、ボルネオ島にはボルネオ島の、ニューギニアにはニューギニアの、北極圏には北極圏の、アイヌにはアイヌの文化があると考えないといけないと思います。それはまず当たり前のことですよね。ところが、中国とか、ギリシャとか、メソポタミアとか、エジプトとかでは、それらの地域と違って、文字があって高度な建物と都市の存在があるし、そうすると後者は前者よりも高級であるというイメージがある。
まだ、どこかで漢字と仏教と天皇と稲作がなければ日本ではないという感覚がある。稲作は高度な技術や組織がいると思います。なまじそういった地域では、それ以前の文化体系を掴むのが難しくなっていると思います。日本人に限らず、今の中国や朝鮮の人が中華思想以前の、キリスト教徒やユダヤ教徒やイスラム教徒の人が一神教はおろかメソポタミア文明の多神教確立以前の文化を思い出すというか、掘り起こすのは難しいと思うのです。案外、メソポタミアやエジプト、ギリシャ、インド、中国で文明ができた頃にはすでに地球はヤバいことになってきていたのかも知れません。中華思想や進歩思想、排外的なナショナリズム、軍国思想、選民思想は当然、これらの地域で最初にできたと思います。軍隊や国家、官僚というものは最初にこれらの地域でできました。文字というのは、それ自体が便利であると同時に自民族と他民族を分け、大量殺戮を引き起こすものを持っていると思います。文字がなければ、独裁者や現在の大量のマスコミCMのようなプロパガンダもないでしょう。原爆も原発も独裁政権も金融業もゼネコンも過酷な搾取と所得の凄まじい差も横領も、国家総動員体制と核兵器による殲滅戦の危機も、文字が生んだ文化なのです。文字のない所に大企業は生まれないと思います。文字は人を救いもし、殺しもする。言語はこの日本においても、文字伝来以前よりも危険でプロパガンダなものを含むようになりました。どこでもそうです。我々が言語をどのように使い、人類を幸福にするのかが問われていると思います。
日経新聞連載の堺屋多一氏の小説を見ると、モンゴルの遊牧民は農耕を「土を傷付ける行為」として嫌うようです。
アダムとイブは悪魔から渡された知恵の実を食べて、食うに困らない楽園から追放されたそうですが、その当時の地球の状況や文化はまだまだ未解明の部分が多いようです。
- パルタさん、ありがとうございます。 haru 2006/11/12 21:00:04
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