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(回答先: Re: どこが景気回復?大本営発表のごまかし その2 投稿者 いかりや爆 日時 2006 年 11 月 05 日 13:46:47)
前回の名目GDP表でお分かりのように、日本のGDP(名目)は、10年前の水準と同じ水準です。
小泉政権になって谷底へ転落、今は谷底からやっと這い上がったに過ぎない。それが「いざなぎ景
気に並ぶ」景気の実態です。
今回は、日本と日本以外の国の経済成長を比べてみてみます。「日本はいざなぎ並み景気」と
言っていますが、その間諸外国ではどうだったでしょうか。下記表をご覧ください、日本だけが突出
して低い経済成長率、マイナス(2003年)成長です。基準となる年は1996年との対比です。
(資料は「アジア太平洋地域インフラデータベース」からです。データの年度が不揃いですが、やむ
を得ません。)
http://www.ap-infra.org/idb/index_j.htm
各国の名目GDP
1996 2001 2002 2003 (成長率%) 2005
日本(兆円) 502.6 490.5・・・・・(Δ2.4%) 502.9
アメリカ(億ドル) 78,169 109,879 (40.6%)
カナダ8,369 12,146・・・(45.1%)
(カナダドル、億ドル)
中国(億元) 67,885 104,791 ・・・・・・・・・・・(54.4%)
韓国(兆ウオン) 418.5 596.3・・・・・・・・・・・・・・・(42.5%)
オーストラリヤ
(オーストラリア億ドル) 5,488 6,413・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(16.9%)
インドネシア(兆ルピア) 532.6 1,491・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・*(179.9%)
*インドネシアは、インフレ率が高いので、単純比較できない。
諸外国では、1996年対比でおおまかにみて、40~50%成長しています。
経済大国日本だけが2003年時点でマイナス、2005年時点で0.06%です。いざなぎ?冗談じゃ
ない「さざなみ」も立っていないじゃないか。日本は大きな潜在能力がありながら、このざまなん
です。 戦後このような経済の停滞を経験したのは、はじめてです。
蛇足:
不況を反映するかのように、1997年以降、自殺者が激増しています。
毎年3万人以上の人が自殺するようになりました。1997年から2005年の8年間に合計、26万人
が自殺しています。鎌倉市の2005年末の人口は約17万人です、その1.5倍の都市の人口が消
滅したことと同じです。自殺者のトップは無職者です、次いで被雇用者、自営業となっています。つま
り、失職が大きな陰を落としています、また被雇用者の自殺が多いのも、彼らが劣悪な雇用環境に
おかれていることをうかがわせます。特に40歳以上59歳の家庭の重責を担っている男の自殺が全
体の3割以上を占めているのは、大変痛ましい。
政府は少子化専門の担当大臣をおいている、ほんとうのところは、少子化どころではないはずです。
ましてや、美しい国などと言ってる場合じゃない。
自殺者の激増だけではありません、生活保護世帯も急増しています。犯罪件数もうなぎのぼり、犯
罪の低年齢化、小中高でのいじめ、社会全体が荒んでいます。安倍さんよ、「美しい国」ってどこ向
いて言っているんですか。
日本経済の低迷の原因は、基本的には政治とマスコミがダメだからです。そして国民それに踊らさ
る国民が馬鹿なんです。
そして、突き詰めていくと、「日本はアメリカにがんじがらめに、呪縛されている」ことがわかります。
日本は今、第二の敗戦と言っても過言ではありません。政治家も国民もそのことに気ずいていない。
近い将来に消費税をアップすることが確実視されています。ほんとうはそんなことは必要ないんです。
日本は、次第に真綿でクビを絞められるように、次第に活力を失っていきます。例えば、ソニーの惨状
をみてください、もうかっての日本の企業の姿ではなくなっています。ソニーの今回の充電池トラブル、
経営者の顔は、株主にしか向いていない。製造現場の工場で働く工員の質の低下が招いたとしても、
それは儲け第一主義が招いた結果です。