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Kは必ずしも、これから書く考え方を正しいとは主張する気はないが、一つの考え方として提示する事にしたい。
公務員は、勤務時間中は上司の指示に従い、全力で職務に専念する義務があるそうである。
まあ、独立採算系の公務員以外なら、基本的に「税金で給与を貰っているのであるから、職務には全力を傾けるべき」であろう。
企業での職員として考えた場合、例えば食品店に勤めた店員が「本人の宗教上の理由など」から肉を買おうとする人に「これは、買わないほうが良い」などと購入妨害のような事をしたならば、当然ながら解雇もありえるだろう。
個人の思想・信条の自由は憲法で保障されている。
しかし、就職前の段階で「その職場に就職した時に予想される職務」の中に「個人の思想・信条に反する職務」があるにも関わらずにその職業を選択した場合には、必ずしも保障は担保されてはいないとも考えられる。
例えば、学校の教師という職業を選択した場合、入学式とか卒業式という行事は当然ながら予想される職務であるだろう。
ならば、それらの行事において「職務として、どのような事を求められるか?」も承知の上で「就職した」のだろう。
スピード恐怖症の人なら、白バイ隊員は選択しないだろうと思うが、その意味から考えれば、「就職したら、話が違って、個人の思想・信条に反する職務を命令された」のとは、全く別の事柄といえるだろう。
それでも、就職してから「君が代(国歌)」「日の丸(国旗)」の問題に気が付いたという場合もあり得るし、その問題点を放置して「避けて通るべき(就職しなければ良い)」とは言い切れない。是正するためにあえて就職先に選ぶという選択手もあるだろう。
ただ、日本に生活する人を全体的に生活向上させようとの方向性で考えたなら、生産性は向上させる方向で考えるべきだろう。
正しいか正しくないかは兎も角として、比較対照などを設定し、競争心を高めるという手法は「少なくとも、反対運動と云う逆方向の非生産活動をする」のに比べれば、日本のGDPの向上には役立つだろう。国民総生産が増加すれば「理屈的には日本人全体の生活は向上する」
そのように考えた場合、国旗も国歌も「有ったほうが良い」という考え方は成立するだろう。少なくともオリンピックなどで日本の選手が優勝した場合に国旗も国歌もなしでは寂しいとも思う。
もっとも、急がば回れではないが、「短期的な反政府的な非生産活動に見える行為」は「長期的展望に立てば、結果論として未来の日本の生産性向上に役立つ」という可能性もなくはない。
でも、その為には「憎しみの連鎖」を煽るかのような「自己主張の対立構造」では駄目だろう。譲れるところは譲り、互いに認め合い、妥協点を模索する。
まあ、Kの主張も正しいとは限らない。