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すでに食糧配給制が始まっているアメリカ:二千五百六十万人,全人口の10%近くが配給プログラムに依存
http://www.asyura2.com/0601/idletalk19/msg/502.html
投稿者 馬場英治 日時 2006 年 8 月 10 日 07:04:33: dcAX/x0KhXeNE
 

http://exodus.exblog.jp/3963631/

私が2005年11月17日付の「去年の名残の蝋燭を立てて,今宵早めのメリークリスマス!」と題するエントリで,「これから5年以内に主食の配給制の復活が必要になるだろう」と予言したことを記憶されている読者もおられるかもしれない.

そこにはこんな風に記されている.『私は5年以内に主食の配給制(の復活)が必要になるのではないかと見ているのですが,悲観的過ぎるとお思いですか?私の認識ではバブル崩壊とその後の不良債権処理は,第2次太平洋戦争の敗戦とその戦後処理ということになっています.霞ヶ関や永田町でリッチな生活を送っている人たちには国土が焼け野が原になっている情景がまだ,目に見えていないようです.』

このとき私は≪市民運動速報≫と名乗るブログ※で「脳内社会語り」というレッテルを貼られてこっぴどく叩かれた.一応念のためそのときの記事をコピベしておこう.※現在このブログは≪ウォッチャーズノート≫と名前を変えて,そのスタンスも少しシフトつつあるようだが.

[社会]馬場氏、日本は5年以内に主食の配給制が必要になる
ブログ『エクソダス2005《脱米救国》国民運動』の馬場氏が、金が払えず送電を止められていたことがわかった。一時的にブログの更新が途絶えていたのはこのためだと考えられる。

馬場氏は自身の送電停止を根拠に、日本の「送電停止世帯数が全体の1%」として「100万人以上の人が現に電灯のない暮らしをしている」『「社会問題」と呼んでもよい水準にまで増加していると見てほとんど間違いありません』と言及した。

また馬場氏は『長期経済見通しでは1990年頃に始まった「デフレの50年」はこれからも続きます』『目の子勘定では国民の5割は預貯金1千万以下と目されます.これは住宅ローンなどの負債を度外視した計算で,純(金融)資産ということになればもっと悲惨な数字が出る』『5年以内に主食の配給制(の復活)が必要になる』と語った。

このように、一部のブロガーの間では脳内社会語りが流行しているようだ。

エクソダス2005《脱米救国》国民運動 : RE:<エクソダス??>氏、生存。(苦笑)している場合でもない

したり顔でこの手のおちょくりを楽しんでいるネット住人快楽主義者には何の興味も湧かないので,単に無視でこと足りるのだが,私自身ほんの身の回りで起きていること以上のことを知っているわけではないし,私の導出した結論の根拠として援用できる確定した事実としては「私自身が給電停止になったこと」以上のものがあるというわけではないのだから,私自身このときかなり「動揺」したことも事実である.このときの私の反論はこちらにある

しかし,この私の不吉な予言が根も葉もない人の不安を煽るために作為されたデマではないという確たる証拠をお見せしよう.自公売国政権が追求しているアメリカ追随の新自由主義路線の行き着くところは完膚なきまでに破壊されなお衰退を続けるアメリカ国民経済である.現在アメリカでは14種ほどの食糧配給プログラムが実施されている.そのうち主なものは,

1.FOOD STAMP PROGRAM            31,125(千ドル) 25,673(千人)
2.NATIONAL SCHOOL LUNCH PROGRAM   8,028       29,644(千人)
3.SCHOOL BREAKFAST PROGRAM        1,927        9,369(千人)
4.CHILD/ADULT CARE FOOD PROGRAM    2,113        3,107(千人/日)
5.Women-Infants-Children
  (SPECIAL SUPPLEMENTAL FOOD)      4,996        8,023(千人)

上記の表は2005年会計年度の統計である(出典).真ん中の数字はトータルコスト(単位千ドル),右は対象人員(単位千人)である.2と3は無料ないし低額の学校給食プログラム,4は施設や児童館,シェルターなどで給仕される食事ないしおやつである.対象は児童が300万人,大人が10万人程度(一日当たり)とみられる.5は女性・乳幼児・子ども向け特別補助栄養プログラムである.この他にインディアン居留地に対する食糧援助などがある.

1のフードスタンププログラムは無収入・低所得者向けの一種の配給システムである.但し,食糧の現物を支給するのではなく,電子カードの形で給付されほとんどの食料品店で食品を購入する際に使うことができる.フードスタンプの受給資格は所得と預金などの資産に基づいて決定される.持ち家や一台までの車(州により不可の場合もある)は資産とはみなされない.高齢者と障害者には優遇措置がある.(世帯預金額は2000$まで,高齢者世帯は3000$)受給資格があるとされた場合のフードスタンプの受給額は世帯人数によって決まる.

2005年のフードスタンププログラムの受給世帯数は1118万世帯,2567万人に昇る.この年の人口を2億9千万人として,およそ全人口の9%が配給制の元で生活していることになる.これらのプログラムは生活保護とは区分され,「所得が低い個人や家族が栄養のある食品を購入・消費できるように支援する栄養補助プログラム」として位置付けられる.つまりワーキング・プアのためのプログラムである.2005年の実績では,一人当たり支給額は92.73ドル(11128円),一世帯当たり212.91ドル(25549円)である.(1ドル120円換算値)トータルコストは三千百万ドル,すべての食糧配給プログラムを合計しても五千万ドル程度で一億ドルにも満たない.(イラク戦費の2006年会計年度までの合計は3200億ドル!!!)

私は米国農務省のサイトにあった資料を参照したのだが,一番驚いたのはアメリカでは生活保護を "Public Charge" とみなしているという事実である.彼らは生活保護受給者をあからさまにも公然とパブリックチャージ=米国社会の負担になる可能性がある人,つまり「社会のお荷物」と呼んでいるのである.なんと言う恐ろしい社会であろう!?彼らはもはや政府の公式文書ですらその本性を隠す慎ましさを失ってしまったようだ.これが明日のいや既に今日の日本の姿である.→気になったニュース 生活保護が権利でなくなる時代がやってきた!

これらのプログラムが何時ころから開始されているのかは分からないが,少なくとも2002年ブッシュ政権の時代には非市民(米国籍を持たない移民など)の一部(グリーンカードを持つ場合など)にも拡張された.但し,大多数の(より低賃金で就労することを強いられている)非市民はまだこの雀の涙ほどの恩恵すら受けることができないでいる.本エントリは≪喜八ログ≫の『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』に負うところが大きい.是非この記事で紹介されている堤未果さんのサイトを訪ねて頂きたいと思う.≪弱い文明。≫もお勧め.

国民経済の崩壊≡国家財政の破綻≡戦争という三角方程式には例外がないことを思い出そう.もちろん,アメリカがなぜ今戦争を現に行っているか?という理由もこの方程式から初歩的に導くことができる.なぜ日本が戦争体制に向かいつつあるか?という理由ももちろんそこにある.ならば,これらが連立解として以外解くことができないことも容易に理解されよう.

小泉継承内閣の用意している解答が増税それも勤労者・低所得者をターゲットとする増税,年金破壊,医療破壊,共謀罪,国選弁護人制度の破壊その他,ありとあらゆる憲法に違反する措置の列挙であるとすれば,我々の道が破滅でなくて他に一体何があるだろうか?

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