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Kは思うのだが、大多数の人がデノミリスクと言う物を認識していないと言う気がする。
普通に考えれば「行き着く先はデノミしかない」と多くの人が感じているはずである。
実際、一年も前から「資産を海外の通貨に切り替えておいた方が良い」という感じの本も売られているし、デノミを前提にした「サバイバル計画を実行している人もいる」
Kに言わせれば「現在の赤字国債は放置して良い」とか「更に借金を増やしても良い」というような意見は「デノミを計画している奴らの後押しをしているのと同じ」だろうと思う。
1000兆円にも上る累積赤字がある限り、多数決など行わないで「緊急回避の名目で、政府が決断した」と言えば終わりである。
緊急回避という名目を政府に与えてはいけないのである。
で、多くの人が「1000兆円超えの国家累積財政赤字があり、減少の目途も立っていない」と知れば、「それは異常だ、何とかしなければならない」と考えると思う。
で、行く付く所は「デノミによるデフォルト(リセット策)である。」
実は戦後まもなくの頃、戦時国債を発行しすぎた日本には前科一犯の実績がある。
これは、一度やったのだから二度やっても不思議ではないと言う部分と、前にやった時には「何とかなって、その後の戦後復興で現在の状況まで来たのだから、今度も一時的な混乱があっても、何とかなるだろう」という甘い認識を生んでもおかしくないという部分もある。
Kはこの考えは非常に危険だと思っている。ハッキリ言って「大甘も大甘、物事が自分の都合の良いようになるという妄想に憑かれている」というレベルである。
デノミを行った場合、日本の通貨の「円」には全くの価値観が失われるのである。
仮に10000円を100円にしたとして、それが通用するのは国内のみなのである。
つまり、海外貿易において今まで100円で買っていた物を10000円で買えるとは限らないという事態は十分にあり得るのである。
誰だって、不安定(国の都合でデノミされる)な通貨など相手にしたくない。という心理があるだろう。この心理が「円の価値を更に下げる」のである。
この先は、予測不可能な領域であるが、円では一切の取引をしないという業者が現れ始めたら「後は雪崩現象にもなり得るのである」
その可能性は「大きすぎると言うほどではないが、無視するほど少なくもない」だろうというのがKの考えである。
で、最悪の場合には「貿易はほとんどできなくなる」のだろうが、その場合には「日本の食糧自給率問題がにわかにクローズアップされるのである」
ハッキリ言おう「貧乏人は餓死するしかない」のである。
国家破産ではなく国家破滅になる可能性があるからデノミはしてはいけないとKは繰り返している。破産と破滅の差は大きいのである。
で、デノミの口実を奪うのは「実効性のある方法論の提示しかない」だろうと思う。
「理論的に破綻しない」としたって、多数決の人間心理が「破綻する」と感じてしまえば理論など意味はない。どんな正しい理論を主張した所で「相手が理解して納得してくれない事など恒常的にある出来事」である。
政府の「パシリ」にさせられてしまっているのは、誰だろう?