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なにげに、掲示板の巡回をしてみたら
服部信夫さんの掲示板の方で鋭い書き込みを見つけた。
http://6713.teacup.com/hattorin/bbs
【国全体で考えた場合、マクロ政策を実施し国家経済を最適化するのが最も良いのだ。
つまり、賃金デフレが国全体の経済を縮小、国内市場を縮小させ、デフレスパイラルに陥ったという事実がある。そして、国内消費需要不足が景気不安定要因となっている。
それを証拠づけるデータ
↓
・総務省が発表した2006年5月の家計調査報告
月平均消費支出は前年同月比2,7%減少した(可処分所得は3,4%減)。消費支出の実質 減少は5ヶ月連続。実収入は同3,7%減った。減少は7ヶ月連続。
・読売Netより 5月の国内自動車販売台数
自動車大手8社の5月の国内販売実績(軽自動車除く)
日産自動車は20,4%減の4万1662台。トヨタ自動車も4,5%減の12万633台。ホンダも11,2%減の4万8501台と低迷。
・読売Net2006年7/24より スーパーの上半期売上高
日本チェーンストア協会が24日発表した全国のスーパーの2006年上半期売上高は、前年同月比2,6%減の6兆8482億円となり、上半期としては1997年以来、10年連続で前年実績を下回った。
・読売Net2006年6/17より 就学援助の小中学生133万人で36%増
16日文部科学省の調査。2004年に経済的理由で国や区市町村などから給食費や学用品代、修学旅行費などの「就学援助」を受けた小中学生は全体の1割を超える計約133万7000人に上り、2000年度の計約98万1000人から36%も増えた。
・読売Net2006年6/28より 「生活苦」世帯は56,2% 4年連続で過去最高
「生活が苦しい」と感じている世帯が全体の56,2%を占め、4年連続で過去最高を更新したことが厚生労働省が発表した2005年国民生活基礎調査で分かった。所得格差を示す「ジニ係数」は前年比0,0117増の0,3999で計算を始めた92年以降最高の値となった。さらに、全世帯を所得順に20%ずつ5グループに分類したところ、上位2グループの平均所得は前年より約14万〜22万円増加したが、それとは対称的に、下位3グループは約7万〜13万円減少した。】
景気は良くなっているというアナウンスが、かなり浸透してきて、「誤魔化されてはいけない」と主張してきたKですら、Kの主観による「捉え方」とKの住む「地方的な背景」の問題で「間違っているのはKの方か?」という気もしてきたところだが、やっぱり、DATA的にも「景気回復は、一部の人たちだけの事」というのを、分かっていて、キチンと分析している人もいるのである。
【「生活苦」世帯は56,2% 4年連続で過去最高】
【月平均消費支出は前年同月比2,7%減少した(可処分所得は3,4%減)。】
【全国のスーパーの2006年上半期売上高は、前年同月比2,6%減の6兆8482億円となり、上半期としては1997年以来、10年連続で前年実績を下回った。】
様々なDATAが「景気は依然として長期低落傾向にあり」、一部の人に能力給の集中があるが、大多数の「労働生活者の収入は落ちる傾向にあり、貧困層は拡大傾向で、自動車などの大衆志向の量販商品の売り上げは落ち込んでいる」と言う事をDATAは示している。景気を押し上げているのは庶民には縁のない高額高級商品(コレクション・ステイタス的な意味合いを持つ商品)という事だろう。
これを良く考えるなら、当然ながら消費税的な大衆税に頼ろうとする財政政策では「効果がない」という側面もある。現在の消費税制には「累進制」がないから、貧困層に対して厳しい面ばかりが拡大し、更なる社会問題の原因になるだけだろう。
「能力主義による労働者の選別」が失業者・雇用拒否症(心理的逃避者)を増加させる。
これは犯罪率の増加とも無関係ではない。「何でもない状況下ならば、善良な一市民として生涯を送るような人であっても、食うためには現金が必要であり、現金を得るためには何かをしなければいけないのである。その選択手には犯罪も含まれる」のである。
これらを総合して考えれば
「雇用不安(収入不安)」
「将来不安(老後不安等)」
「治安不安(犯罪への不安)」
「政治不信(納税義務など社会的負担の拒否感増大)」
「他人不信(自分以外の存在者への不信感)」
などの「マイナス要因に繋がる負の感情が今後益々拡大し、自己中心的で協調性や道徳心の欠如した人口の増大と、少子高齢化社会の加速になっていく」のだろうと思う。
ハッキリ言って、地上の地獄というような状況に向かって突き進んでいるような状況と考えられる。