★阿修羅♪ > 雑談専用19 > 326.html
 ★阿修羅♪
【藤尾発言と思う奴は初歩的な日本語読解能力もない証拠】昭和天皇のメモ、その後の雑感【カナダde日本語】
http://www.asyura2.com/0601/idletalk19/msg/326.html
投稿者 長兵衛 日時 2006 年 7 月 25 日 02:34:22: MaJgcT1FFKurk
 

(回答先: この国は少し変だ!よ〜めんのブログ 投稿者 1fan 日時 2006 年 7 月 24 日 00:16:15)

http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-211.html
昭和天皇のメモ、その後の雑感

『Here There and Everywhere』の「【 (画像)富田メモ@昭和天皇発言問題 捏造ですか?>日経さん 】富田メモは昭和天皇ではなく藤尾元文相の発言」によると、例のメモに書かれた発言は昭和天皇の参拝取りやめに関する発言では無く、藤尾元文相が参拝を中止した理由を述べた発言だということだ。

showamemo


つまり、上のメモの初めの部分に下記のような文章があったのに、それが削除されていたそうだ。

前にあったのは どうしたのだろう
 中曽根の靖国参拝もあったが
 藤尾(文相)の発言。
 =奥野は藤尾と違うと思うがバランス感覚の事と思う、単純な復古ではないとも。

showamemo2

↑画像は『enjoy Korea』から。

文章を検証してみると、これが、藤尾元文相による発言ではないというのは、明らかである。その理由は下記の通り。

1.藤尾(文相)の発言というのは、下記の発言を意味しているのであり、メモに書かれていたのが藤尾元文相の発言という意味ではない。

藤尾発言[文]1986.9.5
 藤尾政行文相は《文藝春秋》86年10月号で,日韓併合について〈形式的にも,事実の上でも両国の合意の上に成立している.……韓国側にもやはり幾らかの責任なり,考えるべき点はあると思う〉と発言し,日韓併合が日本による侵略行為だという見方に疑問を呈した.韓国政府は直ちにこれに抗議し,重大な外交問題に発展した.結局,9月8日,中曽根首相は藤尾文相を罷免して後任に塩川正十郎代議士をあて,9月20日,アジア競技大会の開会式出席のために訪韓した際に陳謝し,問題を決着させた.〔参〕文藝春秋1986年11月号.


2.もし、これが、藤尾元文部大臣の発言だとしたら、その前にある「中曽根の靖国参拝もあったが」という文が浮いてしまう。これは、昭和天皇が中曽根元総理の靖国参拝や藤尾元文部大臣の日韓併合を正当化した発言のその後の展開を気にされているのである。

3.又、これが藤尾の発言だったら、自分を藤尾と呼ぶのはおかしいのではないか?「=奥野は藤尾と違うと思うがバランス感覚の事と思う、単純な復古ではないとも。」

この追加文の画像がどこから来たものかわからないが、もし、これが本物で、天皇のお言葉であったなら、この追加文によって天皇がA級戦犯合祀に不快感を抱かれたのと同じように、中曽根元総理の靖国参拝や藤尾元文相の発言も快く思われなかったということがより明確にわかる貴重なメモとなっている。今、昭和天皇が生きていらっしゃったら、小泉の靖国参拝を嘆き悲しまれるのは確かであり、昭和天皇のお心を受け継がれる現在の天皇も同じ気持ちでいらっしゃるに違いない。それでもなお、安倍は総理になったら、来年の8月15日に靖国参拝するつもりか?尤もその前に、参院選があり、そこで失脚する可能性が高いので、そんな心配はいらないかもしれないが・・・・。

天皇を崇拝している方々にとっては不謹慎に聞こえるかもしれないが、私個人としては、A級戦犯が使えた君主であり、一貫して帝國陸海軍最高司令官であり続けた昭和天皇にも戦争責任はあると信じているので、A級戦犯の合祀を天皇が不快に思われているというこのメモが本物であろうが、あるまいが、それほど大した意味はないと思っている。問題は、日本の国民が靖国問題についてほとんど無知であるということだ。それを知らなければ、なぜ首相が参拝することが問題になるのかも理解できないし、それに対する自分の意見を持つこともできないだろう。

まずは、靖国神社が政府によって戦争を正当化するためにつくられたものだということを理解しなくてはならない。

『靖国問題』高橋哲哉(2005) ちくま新書より

感情の錬金術

先に、戦死者を出した遺族の感情は、ただの人間としてのかぎりでは悲しみでしかありえないだろう、と述べた。ところが、その悲しみが国家的儀式を経ることによって、一転して喜びに転化してしまうのだ。悲しみから喜びへ。不幸から幸福へ。まるで錬金術によるかのように、「遺族感情」が180度逆のものに変わってしまうのである。

(中略)

決定的に重要なのは、遺族が感涙にむせんで家族の戦死を喜ぶようになり、それに共感した一般国民は、戦争となれば天皇と国家のために死ぬことを自ら希望するようになるだろう、という点である。遺族の不満をなだめ、家族を戦争に動員した国家に間違っても不満の矛先が向かないようにしなければならないし、何よりも、戦死者が顕彰され、遺族がそれを喜ぶことによって、他の国民が自ら進んで国家のために命を捧げようと希望することになることが必要なのだ。「多少の費用は惜しむにたらず」。すなわち、莫大な国費を投入しても、全国各地から遺族を東京に招待し、「お国」と「お天子様」とがいかにありがたい存在であるかを知らしめ、最高の「感激」を持って地物に帰るようにしなければならない。

これこそ、靖国信仰を成立させる「感情の錬金術」にほかならない。

靖国問題 靖国問題
高橋 哲哉 (2005/04)
筑摩書房
この商品の詳細を見る


このように、1895年12月には、盛大な戦死者のための大祭典が靖国神社で行われ、その効果もあって、当時の人々に、お国のために死ぬことや天皇のために家族を捧げることを聖なる行為と信じさせることに成功したのである。つまり、靖国神社は戦死者を顕彰する儀式を行うことによって徴兵を嫌う人々の態度を変えさせたり、家族の戦死を悲しみから栄光に変える錬金術の役割も負っていた。まさに当時は、日本の軍国国家の象徴であったし、今でもそうあり続けているのである。そんな靖国神社を国の首相が参拝することが正しいことかどうかもう一度よく考えて見て欲しい。
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2006/07/post_d166.html
http://blog.goo.ne.jp/banabuna/e/94c64d1056ad231c6a4a3efa118b23a5
http://nasbon-planet.cocolog-nifty.com/planet/2006/07/post_2d1c.html

* | 2006-07-24 |
* 時事問題
* | コメント : 3
* | トラックバック : 3 |

 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ HOME > 雑談専用19掲示板


  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。