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2ヶ月前ほど、所要でアメリカに出かけました。ある土曜日、夜11時ごろ、著名な観光スポット(都市内部)でぶらぶら散歩中、偶然、立ち往生しているクルマを見かけました。そこに、アメリカのJAFに匹敵する、AAAのトラックが救助に来ていました。トラぶっていたのはトヨタ社製で、ちょっとしたバンのようなタイプのもので、新車のようにきれいでした。少し様子を見ていたのですが、乗っていたのは20歳前後の男女のカップル。かれらが、救援車両のドライバーと、話し込んでいて、何もそれ以上おきないのです。で、何か困っているなら助けたいと思って、彼らに近づいて、話しかけたのです、大丈夫ですか、どうしました、と。カップルは500マイル離れたところから観光できていたところ、クルマに戻ったら、全く動かなくなった、と。そこで救援トラックが来たのですが、500マイル離れた彼らの地元まで牽引していくわけには行かない、かといって、カップルの男性の方は翌日、日曜の朝、仕事が入っていてこれから深夜、フリーウエイを走って地元に戻らなければならない、ところだった。地元に戻るのに、交通がないわけです。週明けになるまで、どこかでクルマをパーキングし、月曜日にトヨタの修理ショップに預けるにしても、場合によってはそこに1日2日、おいておかなければならない。修理にもっとかかるかもしれない。つまり、翌週の水曜日ぐらいまで、預けなければならない。かといって、それが修理されるまで、その観光地に滞在するわけにも行かない。かといって、クルマを修理ショップに置いて、500マイルはなれた地元にいったん仕事のために戻っても、また、修理が出来たらまた、それを取りに行かなければならない。しかし戻るための足がない。どうしようもない状況に。で、救援者両側が、トヨタが救援する仕組みを持っているだろう、つまり彼らが救援に来て牽引し、修理し、それを所有者に送り届ける仕組み。購入契約書を確認してみたら、ということで、所有者が、確認したら、購入して3年間はそのようなサービスがあると分かった模様。で、その緊急車両は立ち去ることに。私は、同時に場所を離れました。しかし、その若いカップルは、どうしたのでしょう。土曜から日曜にかけての夜中、トヨタの緊急車両が来て牽引して行ってくれたのでしょうか。翌日の朝の仕事のため、地元に戻る交通機関が利用できたと思えません。彼らはその夜どこかのホテルで泊まるほか無かったと思います。この地は観光地で、一泊の宿泊代も高い。翌日、地元に帰るとしても、旅費が馬鹿にならないし、若いからお財布に沢山お金が入っていたかも疑わしい。その夜彼らは、いったいどうしのいだろうと同情しました。
自分もこんな目にあいたくないなと思うにつけ、こんな故障をする車に絶対乗りたくないなと思いました。このクルマはあまり見かけたことが無いトヨタの新しいタイプのものだったのですが、私はトヨタ車は、メンテナンスが不要な、ほとんど故障のしない車としてアメリカ人などには誇らしく説明していただけに、非常なショックを覚えました。鍵を差し込んでまわしてもうんともすんとも言わない、まったくとまった状態なのです。これでは、おちおち、遠距離のドライブなんかいけないなと思ったわけです。
今日産に乗っていて次はトヨタと考えていたのですが、このときトヨタの車は絶対買いたくないと思ったものです。非常に悪い印象を持ってしまったのです。
で、先日、トヨタがりコールすべきところ、リコールせず放置し、担当者三人が書類送検されましたね。報道によると、年々、トヨタは、リコールする数が急増している。どうも、トヨタ車が、次第に信頼が置けなくなっているようです。日本が世界に誇る自動車メーカー、トヨタ。この技術的信頼が弱まっている。
それを象徴したのが、今回、書類送検されたのに、会社として、抗弁するばかりか、記者会見そのものを開いていないということだと思います。これは社会的に異常といわざるを得ません。記者会見したら、厳しい質問に晒される。そしたら、会社としてもたない。そう考えたのでしょう。しかし記者会見しないとは自分たちに非があることを、自ら認めたに等しい行為です。ここに、トヨタの技術的信頼に自信が無いことが、はっきり伺われます。つまり、トヨタの、この逃げ回る態度に、トヨタ社の技術的信頼を失わせる何かを見た思いなのです。
トヨタに、いったい何が起きているのでしょうか。
新自由主義経済政策(市場原理主義、競争原理主義、自由化、民営化)を先端で最強に推し進め小泉政権をバックアップしてきたのはトヨタ奥田です。この焼きが回ってきたのでしょうか。トヨタはまた、カリフォルニア州政府を、自動車の排ガス基準が厳しすぎるから、それを下げてくれとこっそり陰でロビー活動をしています。これは時代の流れを逆行しています。一般の人々の心と離れつつあるのではないでしょうか。
日産GM連合に肩入れした方がいいのでしょうか。
ともかく故障しない、安全な車を作って欲しいものです。