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(回答先: 血と心の違いを、血よりも強い心を、、 投稿者 haru 日時 2006 年 6 月 25 日 18:16:09)
>この感覚は、江戸時代と云う時代を経験した我々日本人が、お上という幕府に対して、少しも疑問を持たずに暮らした期間が培った性格なのかも知れませんが、、、
いえ、その感覚は江戸ではなく、むしろ昭和時代に培った性格ではないかと思います。戦時中のもっとも苦しい時代に一揆や打ちこわしがほとんどないからです。江戸時代の庶民は結構昭和時代の庶民に比べると、お上に反抗的な者が多かったように思います。むしろ、お上を疑わない従順な傾向は治安維持法制定以後により強まったように見えます。江戸時代の権力者に対する風刺・見方は昭和より厳しく思えます。失脚すると、あの時代は本当に自宅に石を投げられるのですね。昭和時代なら「なめてんのか」と特高にはち回されるような風刺も多いように思います。堅苦しく真面目なだけの昭和の日本人にないユーモアが江戸時代の日本人にはあったのではないかとも思います。民権思想が伝わってないのに、お上を訴える時には権利意識がよくも悪くも見えますし、昭和よりむしろ現代的な感覚を感じたりもします。
昭和ほど特異な時代はないように思います。平安時代、鎌倉時代、室町時代、戦国時代、安土桃山時代、江戸時代・・過去のどの時代と比べても国家に対する奉仕精神が批判精神を凌駕していたし、前後のどの時代と比較してもあの時ほど支配層と被支配層が国民として一体化していた時代はないと思います。士農工商、被差別部落の廃止というのは権力側の統治にどうしても必要なことだったのでしょう。